第51回 新潮新人賞
主催:新潮社 発表誌:「新潮」
第51回 新潮新人賞 受賞作品
尾を喰う蛇
受賞作品、各選考委員の選評については、2019年10月7日発売の「新潮」11月号にて掲載いたします。
受賞の言葉
《受賞作》
尾を喰う蛇/中西智佐乃
【略歴】(なかにし・ちさの)
1985年大阪府生まれ。34歳。同志社大学文学部卒業。会社員。
【受賞の言葉】
いつも小説を書く時、主人公に落ちていきます。周りの景色が切り替わり、肌に触れる感覚が変わり、匂いに敏感になったり鈍感になったりします。今回の主人公は今まで書いたことのない人物で、落ちきれるだろうかと不安になりながら、どんどん、どんどん沈んでいっては、そこで得たものを文字にしていきました。違う人物にちゃんと重なることが出来るまでに、何年もかかりました。
その何年もの間に、家族、友人、先生、多くの人に助けられ、ここまでやって来ました。今回、素晴らしい賞を頂いたことを心から感謝いたします。これから、よりよい小説が書けるよう、精進していきたいと思います。本当に、ありがとうございました。
第51回 新潮新人賞 候補作品
ごみと碑 | 旗原理沙子 | |
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ガネーシャの娘 | 藤本あずさ | |
黒い編み目、白い編み目 | 坂口未和子 | |
ノンタイトル | 西原広大 | |
尾を喰う蛇 | 中西智佐乃 |
選考委員
過去の受賞作品
- さびしさは一個の廃墟
- 世界地図、傾く※「gurgle」を改題
- 彫刻の感想