かもめの日(330枚一挙掲載)/黒川 創
新潮 2008年2月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2008/01/07 |
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JANコード | 4910049010280 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
・ばかもの(二)/絲山秋子
・幸福の森(二)/加賀乙彦
・カデナ(九)/池澤夏樹
・決壊(十六)/平野啓一郎
・神器―浪漫的な航海の記録―(二十六)/奥泉 光
進行する小説と批評の分断、変動する文学環境をめぐる白熱の議論・前篇。
・高畠素之の亡霊(二)/佐藤 優
・いはねばこそあれ――男色の景色(二)/丹尾安典
・現(うつつ)な像(二)/杉本博司
・マキノ雅弘(六)/山根貞男
・明治の表象空間(二十一)/松浦寿輝
・映画の複数のヴァージョン
――『ブレードランナー ファイナル・カット』をめぐって/加藤幹郎
・*1 そんな分野はありません/円城 塔
・苔と古本の道/田中美穂
・磯崎憲一郎『肝心の子供』/木村榮一
・星野智幸『無間道』/田中弥生
・J・ウィンターソン『灯台守の話』/津村記久子
・白石かずこ『詩の風景・詩人の肖像』/日和聡子
編集長から

バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。