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橋本 治「巡礼」(長篇380枚)

新潮 2009年2月号

(毎月7日発行)

特別定価977円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/01/07

発売日 2009/01/07
JANコード 4910049010297
価格 特別定価977円(税込)

◆巡礼(380枚一挙掲載)/橋本 治
その家はなぜゴミ屋敷になっていったのか――。ただ独り「無意味」の中で足掻いた男の戦後日本史。

◆パイパー(戯曲200枚)/野田秀樹
パイパーとは何か? 私たちはまだ何も知らない――。千年後の火星。その終わりから始まる人類の黙示録。

◆ケツァール/マーガレット・アトウッド  訳/岸本佐知子

◆月、日、星、ホイホイ(連作完結)/村田喜代子

◆ファントム、クォンタム(第五回)/東 浩紀

■新潮
・「滑稽な時代」のほうがよかった/津野海太郎
・ガルシア=マルケス国際会議/田村さと子
・音楽奴隷たち/平井 玄

■本
・石川直樹『最後の冒険家』/戌井昭人
・安藤忠雄『建築家 安藤忠雄』/鹿島田真希
・よしもとばなな『彼女について』/しまおまほ
・堀田善衞『堀田善衞 上海日記』/日和聡子
・いしいしんじ『四とそれ以上の国』/福永 信

◆第41回《新潮新人賞》応募規定

◆◆◆新発見◆◆深沢七郎未発表小説
「二つの主題」 解説/金子 明

■蛙・松風・桜/高橋英夫

■追悼・加藤周一/水村美苗

■『家畜人ヤプー』秘話――沼正三氏の死に際し/康 芳夫

■わが戦前―平成年間の感情、思想、文芸― 第二十二回/福田和也

■世の見方の始まり(五)――開高健・飢え/池内 紀

■生き延びるためのアメリカ文学(十二)/都甲幸治
 監獄としてのアメリカ――フィリップ・ロス『憤慨』

■四方田犬彦の月に吠える(十四)[文化月評]/四方田犬彦

■見えない音、聴こえない絵(60)/大竹伸朗

■連載
・幸福の森(十四)/加賀乙彦
・随想(二)/蓮實重彦
・残夢整理(二)/多田富雄
・母性のディストピア――ポスト戦後の想像力(四)/宇野常寛
・高畠素之の亡霊(十三) /佐藤 優
・明治の表象空間(三十一)/松浦寿輝

編集長から

橋本治というジャンル
◎橋本治という知性をどう位置づければいいのか? 評論、小説、随筆、古典の現代語訳……各々の活動は充実し、膨大な数の著作があるが、「知識人」という枠ではどこか捉えられない。一箇所に自閉することなく、領域間を自在に移動し続ける姿を見ると、まるで「橋本治」という巨大なジャンルがあるかのようだ。そして遂に、氏にとって初の〈純文学〉作品となる長篇『巡礼』(三八〇枚)が生まれた◎平成日本の平凡な住宅街に、その「ゴミ屋敷」はあった。近隣からの苦情が絶えず、異臭さえ漂う廃屋じみた家に老人が独り暮らし、ゴミを集め続けている。物語は住人達の心の襞を巡りつつ、いつしかゴミ老人の生涯を辿り始める。そこに浮上するのは、敗戦から経済成長、そしてバブル以降へと老いていく日本の肖像画だ◎野田秀樹の長篇戯曲『パイパー』の舞台は千年後の火星。歴史の終わりから透写された人類の姿は強烈なまでにリアルだ。

新潮編集長 矢野 優

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。

■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。

■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。

■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞