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日韓中・三文芸誌による文学プロジェクト 文學アジア3×2×4

新潮 2010年6月号

(毎月7日発行)

特別定価1,028円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2010/05/07

発売日 2010/05/07
JANコード 4910049010600
価格 特別定価1,028円(税込)

日韓中・三文芸誌による文学プロジェクト
文學アジア3×2×4 【第一回「都市」篇】

◆死都東京/島田雅彦
 作家紹介/前田 塁

◆ナイフ/イ・スンウ  白石あゆみ/訳
 作家紹介/パク・ソンウォン

◆香草営/蘇 童  藤井省三/訳
 作家紹介/賀 紹俊

◆ハルツームにわたしはいない/柴崎友香
 作家紹介/佐々木 敦

◆水の中のゴライアス/キム・エラン  金 明順/訳
 作家紹介/ジョン・ヨウル

◆きょうの天気は/于 暁威  桑島道夫/訳
 作家紹介/賀 紹俊

◆乙女の密告(110枚)/赤染晶子
忘れられた「アンネの日記」の言葉。女子大生の日常と歴史の悲劇が交錯する!

◆市民薄暮/諏訪哲史

◆孤独な場所で、/金井美恵子

◆第43回《新潮新人賞》応募規定

◆第23回《三島由紀夫賞》候補作品発表

■第36回〈第二期第十一回〉川端康成文学賞発表
・トモスイ/高樹のぶ子
【選評】秋山 駿/辻原 登/津島佑子/村田喜代子

◆『1Q84』BOOK3をめぐって◆
・暴力論の消息/福田和也

・世界の物語と私の物語/河合俊雄
・連続と不連続/安藤礼二

◆COUNTLESS MUSIC――古川日出男『MUSIC』論/佐々木 敦

◆マラルメのために――全集編者三氏の言葉/菅野昭正/清水 徹/渡邊守章

□追悼・井上ひさし
・井上ひさしのこと/筒井康隆
・おおきな人/別役 実

◆乞食王子のエクリチュール――吉田健一論/角地幸男

【大型企画】日本小説技術史(第六回)/渡部直己

■アメリカスケッチ2.0 ウェブと文化の未来を考える/池田純一
 第二回 大陸の夢が編み出すウェブ

■島尾敏雄 終戦後日記(十) 昭和二十四年一月一日――十二月三十一日

■生き延びるためのアメリカ文学(二十七)/都甲幸治
 文明の外へ――P・ロック『捨て去ること』

■見えない音、聴こえない絵(七十六)/大竹伸朗

■新潮
・歌舞伎座の声/渡辺 保
・「ん」と日本人/山口謠司
・お座り/赤木和雄

■本
・福田和也『アイポッドの後で、叙情詩を作ることは野蛮である。』/大澤信亮
・入江敦彦『イケズ花咲く古典文学』/小山太一
・村田沙耶香『星が吸う水』/斎藤 環
・黒井千次『高く手を振る日』/正津 勉
・古井由吉『やすらい花』/諏訪哲史
・岡田利規『エンジョイ・アワー・フリータイム』/古谷利裕

■連載
・空に梯子(五)/角田光代
・マザーズ(六)/金原ひとみ
・フィルムノワール/黒色影片(六)/矢作俊彦
・還れぬ家(十五)/佐伯一麦
・ネバーランド(十五)/藤野千夜
・幸福の森(三十)/加賀乙彦
・屋根裏プラハ(十)/田中長徳
・明治の表象空間(四十四)/松浦寿輝

編集長から

文學アジア3×2×4
 文學アジア3×2×4とは何か? これは文学プロジェクトだ。日本・韓国・中国3国の文芸誌が選出した各国2名の作家(計6名)が、共通の主題による小説を創作し、各誌が各言語で同月号に発表する。そして、この活動を今後2年間で4回実施する。その時、言語や市場の壁を越えた3×2×4=24の作家と作品が未知の東アジア文学圏を形成するだろう……。小誌と「子音と母音」(韓)、「小説界」(中)による編集会議は東京、ソウル、上海で行われた。国家単位の競争とは違う。第1回「都市」篇に参加した島田雅彦氏と柴崎友香氏は、韓中の読者を強く意識して創作したはずだ。そして韓中の作家達も日本の読者のために全力を尽くしただろう。今後、性/旅/喪失と主題を移し、大胆な執筆陣でプロジェクトは進む。今生まれつつある新たな文学圏の真の住人は、作品を受信する読者、そう、「あなた」だ。ぜひ御参加いただきたい。

新潮編集長 矢野 優

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。

■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。

■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。

■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞