日韓中・三文芸誌による小説競作プロジェクト 文學アジア3×2×4 第2回「性」篇
新潮 2010年12月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2010/11/06 |
---|---|
JANコード | 4910049011201 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
文學アジア3×2×4 【第二回「性」篇】
作家紹介/菅野昭正
作家紹介/シム・ジンギョン
作家紹介/賀 紹俊
作家紹介/佐々木 敦
作家紹介/ポク・ドフン
作家紹介/賀 紹俊
妄想のメカニズム――芥川龍之介と競作者たち
――絲山秋子『妻の超然』/福田和也
中森明夫『アナーキー・イン・ザ・JP』をめぐって
第三回・存在の逆転
夢の本、夢の都市――ミハル・アイヴァス『もう一つの街』
・解放へ、世界へ/イナン・オネル
・犬と棒/楊 逸
・これから出る『正義論』の裏話をしよう/川本隆史
・映画『ANPO』との旅/リンダ・ホーグランド
・角田光代『ひそやかな花園』/岩宮恵子
・柴崎友香『寝ても覚めても』/豊崎由美
・青山七恵『お別れの音』/藤代 泉
・よしもとばなな『もしもし下北沢』/藤谷 治
・マザーズ(十一)/金原ひとみ
・空に梯子(十一)/角田光代
・フィルムノワール/黒色影片(十二)/矢作俊彦
・慈雨の音(十四)/宮本 輝
・幸福の森(三十六)/加賀乙彦
・明治の表象空間(五十)〈連載完結〉/松浦寿輝
編集長から
第二回「性」
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。