創作特集「新しい世紀にデビューした作家たち」
新潮 2013年1月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2012/12/07 |
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JANコード | 4910049010136 |
定価 | 特別定価1,047円(税込) |
Novelists from the 21st Century
新しい世紀にデビューした作家たち
第八回・竜の子幼稚園[連作完結]
石井桃子と戦争/尾崎真理子
・ふつうの旅/角田光代
・「戦争」と文学/星野智幸
・愛を実践すること/鹿島田真希
・渡部直己『日本小説技術史』/安藤礼二
・江國香織『犬とハモニカ』/稲葉真弓
・田中慎弥『夜蜘蛛』/越川芳明
・佐々木 敦『批評時空間』/椹木野衣
・小川国夫『俺たちが十九の時 小川国夫初期作品集』/富岡幸一郎
・双頭の船(十)[連載完結]/池澤夏樹
・ニッチを探して(七)/島田雅彦
・満月の道(十二)/宮本 輝
・しょっがつみてな(正月みたいな)日[遊女考(十三)]/村田喜代子
編集長から
新しい作家たちの競作

バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。