松家仁之「沈むフランシス」(250枚)
新潮 2013年6月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2013/05/07 |
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JANコード | 4910049010631 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
森をつらぬく川は、どこから来てどこへ向かうのか。偶然に運ばれ、北海道の村でひとり生活を始めた女のロマンスと再生のドラマ。
ミランダ・ジュライ 岸本佐知子/訳
・満月の道(十六)/宮本 輝
・こわい街/松田青子
・環境のせいではなく/新庄 耕
・分析されざるものたち/岸 政彦
・風と一〇〇〇年の樹/淺野卓夫
・給水塔と亀/津村記久子
日本近代文学最初の映画青年、谷崎潤一郎。その恐るべき映像的想像力を同時代文化・精神分析・神話学の諸次元で解明し、祝福する。
――村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』について
第二十二回・復讐の連鎖を断ち切る――シャーマン・アレクシー『飛行』
第一〇八回・段差・イン・ザ・ダーク
・山城むつみ『連続する問題』/大澤信亮
・小山田浩子『工場』/内藤千珠子
・西村賢太『一私小説書きの日乗』藤野可織
編集長から
新人のさらなる飛躍

バックナンバー
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雑誌から生まれた本
新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。