新潮新書

その人気には理由がある

取り立ててかわいいわけでも、カッコいいわけでもないのに、男女を問わず子供たちには大人気、見れば騒ぐ子はおとなしくなり、泣く子もたちまち泣きやんで──それが「アンパンマン」です。私も子育てをしている頃は、アンパンマンか「となりのトトロ」を何度となく見せたものでしたが、それにしても、ピンチになるとクビから上が入れ替わる奇妙なヒーローが、なぜこれほど長く日本の親子に受け入れられてきたのでしょうか。
3月新刊・『アンパンマンと日本人』(柳瀬博一・著)は、国内をメインに7兆円の市場規模と、世界で第6位のキャラクタービジネスを誇る稀代のヒーローの謎に迫ります。この春から、原作者の漫画家やなせたかしと暢夫妻をモデルにしたNHKの朝の連続テレビ小説「あんぱん」がスタートしますが、時代を超えて日本人の心をつかむ「愛と勇気の物語」の魅力を独自の視点から読み解きます。
『伊藤忠 商人の心得』(野地秩嘉・著)は、旧財閥系の総合商社をしのぐ業績を上げる老舗商社の「商人」哲学を、岡藤正広会長兼CEOをはじめ首脳たちの肉声から浮き彫りにします。有名な「三方よし」など、江戸の創業以来受け継がれる「近江商人の心得」から、今どきの企業にはめずらしいほどの「家族主義」まで、就活人気ナンバーワンの常連にして、なお成長し続ける企業の強さの秘密を解き明かします。
『グルメ外道』(マキタスポーツ・著)は、俳優としても大活躍中の芸人が「美味しい能書き」を思う存分に語るグルメ論。大事なのは自分が「美味い」と思うかどうか、他人の評価や情報は関係ない、カレーやラーメンといった定番から「10分どん兵衛」「ライスハック」「窒食」といったオリジナルすぎる話題まで、ひたすら自分の舌と欲望に忠実に「食道」を追求します。テレビ東京の人気番組「孤独のグルメ」特別編「それぞれの孤独のグルメ」で演じた自由気ままなグルメぶりと同様、独特の表現力が見事です。
3月新刊・『アンパンマンと日本人』(柳瀬博一・著)は、国内をメインに7兆円の市場規模と、世界で第6位のキャラクタービジネスを誇る稀代のヒーローの謎に迫ります。この春から、原作者の漫画家やなせたかしと暢夫妻をモデルにしたNHKの朝の連続テレビ小説「あんぱん」がスタートしますが、時代を超えて日本人の心をつかむ「愛と勇気の物語」の魅力を独自の視点から読み解きます。
『伊藤忠 商人の心得』(野地秩嘉・著)は、旧財閥系の総合商社をしのぐ業績を上げる老舗商社の「商人」哲学を、岡藤正広会長兼CEOをはじめ首脳たちの肉声から浮き彫りにします。有名な「三方よし」など、江戸の創業以来受け継がれる「近江商人の心得」から、今どきの企業にはめずらしいほどの「家族主義」まで、就活人気ナンバーワンの常連にして、なお成長し続ける企業の強さの秘密を解き明かします。
『グルメ外道』(マキタスポーツ・著)は、俳優としても大活躍中の芸人が「美味しい能書き」を思う存分に語るグルメ論。大事なのは自分が「美味い」と思うかどうか、他人の評価や情報は関係ない、カレーやラーメンといった定番から「10分どん兵衛」「ライスハック」「窒食」といったオリジナルすぎる話題まで、ひたすら自分の舌と欲望に忠実に「食道」を追求します。テレビ東京の人気番組「孤独のグルメ」特別編「それぞれの孤独のグルメ」で演じた自由気ままなグルメぶりと同様、独特の表現力が見事です。
2025/03