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特集:最後の恋 伊坂幸太郎/荻原 浩/朝井リョウ/越谷オサム/橋本 紡/石田衣良

小説新潮 2011年12月号

(毎月22日発売)

943円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2011/11/22

発売日 2011/11/22
JANコード 4910047011210
定価 943円(税込)

特集:最後の恋

どれが最後の恋だったのか、厳密に決められるとすれば、
今際の際になってからだろう。
そこから遡った直近の恋が、最後ということになる。
けれども、人は現在進行形の恋を「これが最後」と思いがちだ。
この先、どんな素晴らしい出会いが待っているかわからないのに。
それは、そう自己暗示をかけているだけかもしれないし、
背水の陣のような覚悟なのかもしれない。
一方で、どんなに浮き名を流しても、
過去のある一点を「最後の恋」と頑なに思い続けている人もあるし、現実の生活とは別に、特定の想いや思い出を拠り所としている人もある。

では、あなたにとっての「最後の恋」は?

◆伊坂幸太郎/僕の舟
――五十年前の彼を探してほしい――。手がかりは闇夜の記憶だけ……

◆荻原 浩/エンドロールは最後まで
――この男となら……。三十八歳独身OL、恋の一発逆転はなるか?

◆朝井リョウ/水曜日の南階段は
――大学への憧れと、高校最後の日々。俺は彼女の姿を探していた

◆越谷オサム/3コデ5ドル
――島にやってくる日本人観光客の中でも、彼女は特別だったんだ

◆橋本 紡/桜に小禽
――今日、塔子と藤臣は部屋を出る。それぞれの新居を告げぬまま

◆石田衣良/イルカの恋
――とりあえず働き始めたカフェで、その二人に出会ってしまった

【好評シリーズ読み切り】

◆北原亞以子/冬過ぎて 慶次郎縁側日記
――わたしを道具としか思っていない連れ合い。この手で殺したい、でも

◆田牧大和/鬼火、再び
――次々と神隠しにあう植木職人たち。謎の裏には、因縁のあの男が?

【連載エッセイ】
阿刀田 高/源氏物語を知っていますか
北村 薫/うた合わせ
柴門ふみ/大人の恋力
佐藤 優/落日の帝国 プラハの憂鬱
嶽本野ばら/地嶽八景亡者戯
山田詠美/熱血ポンちゃんから騒ぎ

【連載ノンフィクション】
大崎善生/赦しの鬼 団鬼六の生涯
高橋秀実/僕たちのセオリー 実録・開成高校硬式野球部

【新連載スタート】

◆近藤史恵/キアズマ
――怪我をさせてしまった相手は自転車部の部長。さてその代償は

◆田口ランディ/サンカーラ――この世の断片をたぐり寄せて
――義母が倒れ、震災が起きた。私は現実のバランスを失った

◆真山 仁/沈黙の代償
――子どもたちが高濃度の農薬を浴びた! 食の安全と豊かさとは?

◆米澤穂信/リカーシブル
――新しい街は灰色に見えた。そしてハルカは弟のサトルが嫌いだ

【連載第二回】
◆藤田宜永/風屋敷の告白 還暦探偵
――素人探偵事務所にとうとう最初の客が。張り切る二人だったが

【特別対談】
佐々木 譲×今野 敏/警察小説が生まれる時

【好評連載小説】
赤川次郎/月光の誘惑
浅田次郎/赤猫異聞
飯嶋和一/星夜航行
井上荒野/ほろびぬ姫
大沢在昌/冬芽の人
熊谷達也/海峡の絆
柴田よしき/貯められない小銭III 名前のない古道具屋の夜
白川 道/神様が降りてくる
西村京太郎/サンライズ出雲殺人事件 最終回
葉室 麟/春風伝――高杉晋作・萩花の詩
坂東眞砂子/Hidden times
本多孝好/魔術師の視線

第八回「新潮エンターテインメント大賞」募集要項
次号予告/編集後記

編集長から

「最後の恋」男性作家版
 新潮文庫で、『最後の恋』というアンソロジーが大ヒットしている。その第二弾、『最後の恋 プレミアム』が刊行されるのにあやかって、今月は恋愛小説の特集を企画した。とはいえ、単なる恋愛小説の特集では能がないので、男性作家オンリー、という試みである。恋愛特集は多々あれど、男性だけに絞った特集は珍しいのではないか。
 思い込みかもしれないが、恋愛小説というと、何となく読み手も書き手も女性が多い気がする。理由は分からないが、読まず嫌いというのが大きいかもしれない。男性読者における恋愛小説は、読めば面白いのに、の最たるものではないかと邪推し、ならばと男性作家にご登場をお願いした。
 男性作家の手になる恋愛は、女性作家のそれとは違うのか否か。是非お手に取って判断していただきたい。特に、普段あまり恋愛小説を読まない男性諸氏にこそ、今月の特集は読んでもらいたいと思っている。


小説新潮編集長 新井久幸

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小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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