2006年11月 6日
編集作業は続く(再び、新潮社の会議室にて)


▲『ローマ人の物語』には、文章だけではなく、地図、写真、図表など数多くのビジュアルが取り込まれている。古代ローマの世界を可能な限りビビッドに蘇らせるために立体的な構成になっているのである。ビジュアルの一点一点について著者自ら厳密な吟味を加えていく。


▲「『ローマ人の物語』にとって、ビジュアルは不可欠だった」と語る塩野氏。それをチェックするまなざしは真剣そのものだ。


▲「(執筆では)パソコンは使わない」と公言してきた塩野氏。編集スタッフが会議室に持ち込んだパソコンで、海外のフォト・エージェンシーのサイトを見て、写真選びに集中。塩野氏がパソコンを眺める場面というのはきわめて珍しい。


▲「最終第15巻の編集作業はとりわけ大事です。第14巻までと同様の100%の結果を出すにも150%の努力が必要になるでしょう。もし150%の結果を得ようとするのであれば、200%の努力が必要になる」