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【第30回山本周五郎賞決定発表】
【特集 夏の時代小説】

小説新潮 2017年7月号

(毎月22日発売)

特別定価1,030円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/06/22

発売日 2017/06/22
JANコード 4910047010770
価格 特別定価1,030円(税込)
■まとめ テーマでくくる 本選びのヒント
[「山本周五郎賞」歴代受賞作家より、最新作・話題作]

■目次
第30回山本周五郎賞決定発表

受賞作
佐藤多佳子明るい夜に出かけて(抄)

巻頭グラビア
――受賞会見での喜びの一枚や会見後のオフショットをレポート

受賞記念エッセイ
いつもポケットにラジオ
――実在の番組が登場する受賞作を書くまでに出会った、数多の番組たちと人生の記憶。私的ラジオ遍歴

選評
石田衣良荻原 浩角田光代佐々木 譲唯川 恵

歴代受賞作家競演
帚木蓬生/告知
篠田節子/肖像彫刻家 遺影
◆荻原 浩/名前のない猫
恩田 陸/皇居前広場のピルエット

歴代受賞作家連載
森見登美彦/ならのほそ道 最終回
今野 敏/棲月 隠蔽捜査7
貫井徳郎/邯鄲の島遥かなり
窪 美澄/トリニティ

インタビュー特別企画
山本周五郎を知るための2章

清水 徹/親父のげんこつ
――日本を代表する作家は、父としてどう生き、何を残したのか。次男が語る人間・山本周五郎の素顔

戌井昭人/むき出しの人に憧れて
――『季節のない街』『青べか物語』舞台化の裏話やむちゃくちゃだが愛すべき登場人物の魅力を語る

【特集 夏の時代小説】
――いずれ劣らぬ実力派が技を競い合う六編。読み応え保証付き!

梶 よう子/茄子の木 みとや・お瑛仕入帖
――頻発している忍び込みの正体は、どこにでもいそうなお婆さんで

◆霧島兵庫/フラウの戦争論 グロースゲルシェンの芽吹き
――今の軍学校の教育方針を嘆くクラウゼヴィッツが思い出すのは

◆永井紗耶子/くれなゐの女
――私が大奥に向いている? 体格が良いばかりで縁談も来ないのに

武内 涼/春王と安王 敗北者たち
――時は永享、室町時代。幕府に対し、反旗を掲げる兄弟が現れた

矢野 隆/耕書堂モンパルナス 其ノ壱 幾五郎が出逢う
――江戸で戯作者になるはずだったのに、なぜか人探しをするはめに

藤原緋沙子/木いちご
――職人として独り立ち目前の秀次。偶然、幼なじみと再会するが

【新連載】
◆石田衣良/清く貧しく美しく
――堅志と日菜子は共にアルバイトだ。年収は二人合わせて三百万。それでもある「決め事」のせいで、二人の日常は幸せに回り……

【競作特集 鍵のかかった部屋】
――密室がある。糸を使って外から施錠したのだ。その状況のみを前提に、あとは自由に書く。そこから生まれた四人四様の物語

似鳥 鶏/このトリックの問題点
――ミス研会長の部屋で事件発生。会員四人で現場に押しかけると――

友井 羊/大叔母のこと
――死んだ大叔母の家の片づけをまかされた。一つだけ開かない部屋が

彩瀬まる/神秘の彼女
――目が覚めると、横に大仏がいた。恋とドタバタの愛すべき大学生物語

芦沢 央/薄着の女
――ホテルの一室で男は死んでいた。そして中から施錠されていた……
【特選読み切り小説】
◆加納朋子/ワンダフル・フラワーズ (前編) カーテンコール!
木内 昇/山伏村の千里眼
◆木皿 泉/スペア (前編)
桜木紫乃/理想のひと
藤田宜永/白いシャクナゲ
松井今朝子/べっちょない 第一部

小説新潮作家名鑑
◆武内 涼
――手裏剣片手に、山へ分け入り作家が得たもの。男の手料理も必見

【バラエティコラム】
〈マイルーティーン〉 鮓谷裕美子
〈わたしの愛用品〉 水島結子
〈あのとき聞いた音楽〉 吉本由美

【連載コラム】
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉 田口幹人 /〈SF・ファンタジー〉 石井千湖/〈恋愛・青春〉 高頭佐和子

【好評連載小説】
あさのあつこ/ハリネズミは月を見上げる
乾 緑郎/杉山検校
逢坂 剛/鏡影劇場
奥田英朗/霧の向こう
小島慶子/陽だまりの宴
千早 茜/硝子のコルセット 最終回
西村京太郎/広島電鉄殺人事件
初野 晴/世界の果ては二つ
早見和真/ザ・ロイヤルファミリー
薬丸 岳/刑事弁護人
山本文緒/自転しながら公転する

【連載エッセイ】
阿刀田 高/漱石を知っていますか
Oka-Chang/へそのお
佐藤 優/落日の帝国 プラハの憂鬱
武田砂鉄/ポジティブ・ファシズム
中野信子/孤独な脳、馬鹿になれない私
西きょうじ/そもそも
群 ようこ/じじばばのるつぼ

「日本ファンタジーノベル大賞2017」募集要項
次号予告/表紙画家のつぶやき

この号の誌面

編集長から

「ラジオ愛」溢れる幸福な受賞作

 文化放送の「大学受験ラジオ講座」がブラームスの大学祝典序曲とともに終わると、「セイ!ヤング」のテーマ曲が流れてきて、楽しい夜が始まる――そんな十代の頃の記憶を呼び戻してくれたのが、佐藤多佳子氏の『明るい夜に出かけて』でした。時代も主人公が夢中になる番組も違いますが、リスナーの心理には強く共感したものです。このリアルで幸福感に満ちた青春小説は、選考会ではほぼ満場一致で、第30回山本周五郎賞に決まりました。
 受賞記念特集には作品抄録、選考委員五氏による選評に加え、佐藤氏の「ラジオ愛」に満ちた特別エッセイも収録。作品誕生の背景がよく理解できます。また、帚木蓬生篠田節子荻原浩恩田陸の歴代受賞者四氏の小説も読み応え十分です。
 今月はほかに、特集「夏の時代小説」、そして同一の設定で四人の新鋭が競作した特集「鍵のかかった部屋」と盛りだくさん。そして石田衣良氏の連載「清く貧しく美しく」も始まります。

小説新潮編集長 江木裕計

次号予告

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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