悪名高き皇帝たち―ローマ人の物語VII―
3,740円(税込)
発売日:1998/09/30
- 書籍
- 電子書籍あり
全領域の安全保障、千万の人々を養う食糧の確保、そして金融危機や大災害への対処。アウグストゥスから大帝国ローマを引き継いだ四皇帝は、その責を果たせたのか。
目次
第一部 ティベリウス
(在位、紀元一四年九月十七日―三七年三月十六日)
(在位、紀元一四年九月十七日―三七年三月十六日)
カプリ島/皇帝即位/軍団蜂起/ゲルマニクス/公衆安全/緊縮財政/ゲルマニア撤退/ライン河防衛体制/東方問題/ゲルマニクス、東方へ/総督ピソ/ドナウ河防衛体制/ゲルマニクスの死/ピソ裁判/アグリッピーナ/砂漠の民/ドゥルイデス教/宗教観/災害対策/息子の死/安全保障/家族との関係/元老院との関係/カプリ隠遁/セイアヌス/アグリッピーナ派の一掃/セイアヌス破滅/ゴシップ/金融危機/最後の日々
第二部 カリグラ ――本名 ガイウス・カエサル――
(在位、紀元三七年三月十八日―四一年一月二十四日)
(在位、紀元三七年三月十八日―四一年一月二十四日)
若き新皇帝/生立ち/治世のスタート/大病/神に/快楽/金策/ガリアへ/ローマ人とユダヤ人/ギリシア人とユダヤ人/ティベリウスとユダヤ人/カリグラとユダヤ人/力の対決/反カリグラの動き/殺害
第三部 クラウディウス
(在位、紀元四一年一月二十四日―五四年十月十三日)
(在位、紀元四一年一月二十四日―五四年十月十三日)
予期せぬ皇位/歴史家皇帝/治世のスタート/信頼の回復/北アフリカ/ユダヤ問題/ブリタニア遠征/秘書官システム/皇妃メッサリーナ/国勢調査/郵便制度/「クラウディウス港」/メッサリーナの破滅/開国路線/奴隷解放規制法/アグリッピーナの野望/哲学者セネカ/ネロの登場/晩年のクラウディウス/死
第四部 ネロ
(在位、紀元五四年十月十三日―六八年六月九日)
(在位、紀元五四年十月十三日―六八年六月九日)
ティーンエイジャーの皇帝/強国パルティア/コルブロ起用/母への反抗/治世のスタート/経済政策/アルメニア戦線/首都攻略/母殺し/「ローマン・オリンピック」/ブリタニア問題/アルメニア・パルティア問題/セネカ退場/ローマ軍の降伏/その間、ローマでは/外交戦/問題解決/歌手デビュー /ローマの大火/再建/ドムス・アウレア/キリスト教徒・迫害/歌う皇帝/ピソの陰謀/青年将校たち/ギリシアへの旅/司令官たちの死/凱旋式/憂国/決起/「国家の敵」
〔付記〕
なぜ、自らもローマ人であるタキトゥスやスヴェトニウスは、ローマ皇帝たちを悪く書いたのか
年表
参考文献
ユリウス=クラウディウス朝系図
なぜ、自らもローマ人であるタキトゥスやスヴェトニウスは、ローマ皇帝たちを悪く書いたのか
年表
参考文献
ユリウス=クラウディウス朝系図
書誌情報
読み仮名 | アクメイタカキコウテイタチローマジンノモノガタリ07 |
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シリーズ名 | 全集・著作集 |
全集双書名 | ローマ人の物語 |
発行形態 | 書籍、電子書籍 |
判型 | A5判変型 |
頁数 | 528ページ |
ISBN | 978-4-10-309616-0 |
C-CODE | 0322 |
ジャンル | 世界史 |
定価 | 3,740円 |
電子書籍 価格 | 2,090円 |
電子書籍 配信開始日 | 2014/09/19 |
著者プロフィール
塩野七生
シオノ・ナナミ
1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。
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