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ドナルド・キーン著作集 第三巻 続 百代の過客

ドナルド・キーン/著 、金関寿夫/訳

3,960円(税込)

発売日:2012/04/27

  • 書籍

アメリカへ、欧州へ。幕末・明治期に海を渡った日本人の「見聞録」が面白い!

近代国家へと歩み始めた幕末から明治時代、日本人は何を考え、何を見ていたのか? 今に残る膨大な数の日記から三十余篇を選び出し、「世界」は彼らの目にどう映ったのか、そこから何を学んでいったのかをつぶさに眺める。鴎外、漱石、荷風らの作家、政府派遣団員に密航者、そして何人もの女性と、興味尽きない人々が登場。

目次
続 百代の過客 日記にみる日本人 金関寿夫訳
序 近代日本人の日記
 近代の日記を読む
 大事件を体験した普通の人々
 日記のなかのフィクション
 文学者にとっての日記
 人々の肉声を聴く

I 初期米欧派遣団員の記録
 遣米使日記(村垣淡路守)
 奉使米利堅紀行(木村摂津守)
 西航記(福沢諭吉)
 尾蠅欧行漫録(市川渡)
 欧行日記(淵辺徳蔵)
 仏英行(柴田剛中)
 航西日記(渋沢栄一)
 米欧回覧実記(久米邦武)
 航西日乗(成島柳北)

II 中国へ、北へ、南へ
 桟雲峡雨日記(竹添進一郎)
 松浦武四郎北方日誌
 南島探験(笹森儀助)

III のちの文豪たちと密航者
 航西日記(森鴎外)
 独逸日記(森鴎外)
 漱石日記
 新島襄日記

IV 政治家も日記を付けた
 木戸孝允日記
 植木枝盛日記

V 女性の見た日本と世界
 小梅日記
 一葉日記
 峰子日記
 津田梅子日記
 下村とく日記

VI 明治日記文学の傑作
 欺かざるの記(国木田独歩)
 子規日記
 啄木日記

VII 二十世紀に入って
 観想録(有島武郎)
 幸徳秋水日記
 蘆花日記
 木下杢太郎日記
 西遊日誌抄(永井荷風)
 新帰朝者日記(永井荷風)

終わりに
 近代の旅人たちの西欧との出会い
参考書目録
あとがき

解題

人名索引/作品名索引

書誌情報

読み仮名 ドナルドキーンチョサクシュウ03ゾクハクタイノクヮカク
シリーズ名 全集・著作集
全集双書名 ドナルド・キーン著作集
発行形態 書籍
判型 A5判
頁数 576ページ
ISBN 978-4-10-647103-2
C-CODE 0395
ジャンル 全集・選書
定価 3,960円

著者プロフィール

ドナルド・キーン

Keene,Donald Lawrence

(1922-2019)ニューヨーク生れ。コロンビア大学名誉教授。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって1962(昭和37)年、菊池寛賞、1983年、山片蟠桃賞、1990(平成2)年、全米文芸評論家賞、1993年、勲二等旭日重光章を受章。2002年、文化功労者に選ばれる。2008年、文化勲章を受章。2012年、日本国籍を取得。『百代の過客』(読売文学賞、日本文学大賞)『日本人の美意識』『日本の作家』『日本文学史(全18巻)』『明治天皇』(毎日出版文化賞)など著書多数。

金関寿夫

カナセキ・ヒサオ

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