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【特集】神々の大和 奈良の古社をめぐる旅

芸術新潮 2026年11月号

(毎月25日発売)

1,650円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2026/10/23

発売日 2026/10/23
JANコード 4912033050
定価 1,650円(税込)
●目 次

【特集】神々の大和 奈良の古社をめぐる旅

「神々の大和」神社MAP

早わかり! 神社めぐりの基礎知識

I ヤマト王権といにしえの神祭り
大神神社/大和(おおやまと)神社/石上神宮

II 水をよび、風を鎮める
廣瀬大社/龍田大社/丹生川上神社下社/丹生川上神社上社/丹生川上神社(中社)/室生龍穴神社/宇太水分(みくまり)神社/吉野水分神社

III 葛城──古代氏族の記憶と息づく神々
高鴨神社/葛木御歳神社/葛木坐(かつらきにいます)火雷(ほのいかづち)神社/葛城一言主神社

IV 神と仏のまじわり
春日大社/氷室神社/手向山八幡宮/談山神社

神話の終わりの地、大和で感じる神の気配
解説 平藤喜久子

考古学で読み解く神社のはじまり
祭祀場から神籬(ひもろき)、そして神の宮へ
文 笹生 衛

  • COLUMN
  • 1 神さまとご縁を結ぶ 御朱印の手引き
  • 2 山岳信仰から修験道へ 大峯奥駈道
  • 3 古社だけではない! 明治うまれの神社もすごい
  • 4 祝!世界遺産 飛鳥・藤原エリアで行きたい神社
  • 5 よみがえる古神宝 春日大塗師(おおぬし)職・北村昭斎の仕事

◆ Art News exhibition ◆

美を守り、受け継ぐ、孤高の禅寺
大徳寺の700年
談 千宗屋

◆ Art News event ◆

寛永行幸 四百年祭
よみがえれ! 天皇・中宮と将軍の大行進

◆ Review ◆

  • ナイジェル・クック
  • 蜷川実花
  • ヘルナン・バス
  • 「共時的星叢──時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし」展

◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈115〉
ブシュロン

とんぼの手帖〈35〉
エドガーとアラン、時空を超えた旅人

◇ 連載 ◇

藝大×企業、21世紀の挑戦
社会を変えるアート〈5〉
藝大×JR東日本

新連載
太陽はまだ沈まない
─エストニア篇〈1〉
北の旅のはじまり
文 梨木香歩

シティ・ポップ・アート〈9〉
江口寿史のジャケット・アート
文 吉村栄一

定形外郵便〈147〉
文 堀江敏幸

ウホッ! いいアート〈16〉
尻の美学
──ホモエロティックな触感
文 入江敦彦

千住 博の
知となり肉となり〈40〉
日本の芸術論私見4
─かんながら、そして滝

山下裕二の
新・今月の隠し球〈56〉
野地美樹子(下)

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈44〉
片桐はいりさん

◇ PICK UP ◇

  • movie 佐々木敦
  • book 諏訪 敦
  • recommend 編集部のおすすめ!
  • ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈75〉
    小田原のどか
  • exhibition 全国展覧会情報
  • ART CAFÉ SPECIAL
  • ART CAFÉ
  • GALLERY'S PLAZA
  • 次号予告

▼芸術新潮特別企画

連載 美に魅せられて アジア文化芸術協会〈75〉
興福寺《金剛力士立像》

悠久の奈良「まほろば」の旅へ

大和ハウス工業創業者 石橋信夫の「夢」と「SPIRIT」と「DNA」

G.S.ART REPORT
明治の監獄に泊まり、天平の大仏を拝する

たばこと塩の博物館で開催中
新収蔵 ミニチュア展 名人小林礫斎を支えた二人の中田

「残欠」で夢見る仏の世界
37年ぶりの本格的展覧会が開催

最新号PICK UP

読めそうで読めない、奈良の神社名

 本特集のために、2度、真夏の奈良へ出かけました。メインの取材は3泊4日。雨上がりの奈良盆地は蒸し風呂のようで、金峯神社や室生龍穴神社へ向かう山道は、車同士がすれ違うのもひと苦労。ようやく鳥居が見えてくると、「着いた!」と心底ほっとしたものです。大寺院のような壮大なお堂や華麗な仏像こそありませんが、神社は、はるか昔の人々がカミを感じた場所に建っています。そこには、太古の自然信仰や豊かな神話に加え、王権が形づくられた大和ならではの国家の歴史も重なります。本特集を読んでから神社を訪れると、歴史と今がつながるような不思議な感覚を、きっと覚えることでしょう。

 ところで、苦労は山道だけではありませんでした。どの神社を取り上げるか候補を並べたところ、まず名前が読めない。吉野水分神社は「よしのみくまり」、葛木坐火雷神社は「かつらきにいますほのいかづち」。大神神社は「おおみわ」、高鴨神社は「たかがも」ではなく「たかかも」。大和神社は「おおやまと」と読ませます。こうなると、すんなり読めそうな神社まで疑うことに。さらに同じ葛城エリアの神社でも、神社によって「葛城」「葛木」と表記が異なる。原稿を書く段階では、今度は誤変換との戦いが待っていました。そうこうしながら、最終的に誌面で取り上げることになった神社は19社。さて、あなたはいくつ読めるでしょうか?

芸術新潮
奈良県吉野郡川上村の丹生川上神社上社より、白屋岳方面を望む。
撮影:青木登(本誌)

この号の誌面

編集長から

神々の気配にふれる
秋の大和路へ いざ、いざ

 奈良といえば東大寺であり、興福寺であり、法隆寺、薬師寺、唐招提寺であろう。現に小誌もそれらの寺々、仏像をテーマにして、何度も特集を組んできた。しかし、今回は仏教ではなく神々の側から大和に迫ってみたい──そう思ったのは、三輪山と程近い纏向(まきむく)遺跡や、葛城地方の秋津遺跡の調査が進み、王権発祥の地である大和が同時に、“神社”という存在の原点でもあることが見えてきたためだ。特集〈神々の大和 奈良の古社をめぐる旅〉では、春日大社・大神(おおみわ)神社など全国的にもよく知られた大社はもとより、壮麗な国宝社殿を擁する宇太水分(うだのみくまり)神社、幽𨗉な山中にあって水神信仰を伝える丹生(にう)川上(かわかみ)神社など19の古社を中心に、橿原神宮のような明治以降に誕生した重要神社も併せてご紹介する。
 一方、京都では寛永行幸四百年祭の連続イベントが展開中。東京国立博物館では空前の大徳寺展も始まった。はからずも、奈良・京都が発する、日本の古き文化の波動を伝える一冊となった。

芸術新潮編集長 高山れおな

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