見返りキメラ(110枚)/青山真治
新潮 2008年3月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2008/02/07 |
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JANコード | 4910049010389 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
・ばかもの(三)/絲山秋子
・幸福の森(三)/加賀乙彦
・カデナ(十)/池澤夏樹
・太陽を曳く馬(十七)/高村 薫
・決壊(十七)/平野啓一郎
・神器―浪漫的な航海の記録―(二十七)/奥泉 光
命を受け継ぐこと――ドン・デリーロ『落ちる男』(Falling Man)/都甲幸治
・高畠素之の亡霊(三)/佐藤 優
・いはねばこそあれ――男色の景色(三)/丹尾安典
・現(うつつ)な像(三)/杉本博司
・マキノ雅弘(七)/山根貞男
・明治の表象空間(二十二)/松浦寿輝
・戦場の生死/高井有一
・アームチェア“ムシ”愛好家/岡田節人
・明治天皇を食べようか/楊 逸
・四方田犬彦『翻訳と雑神』『日本のマラーノ文学』/安藤礼二
・蜂飼 耳『紅水晶』/稲葉真弓
・山崎ナオコーラ『カツラ美容室別室』/田中和生
・橋本 治『小林秀雄の恵み』/仲俣暁生
編集長から

バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。