舞城王太郎「ビッチマグネット」(長篇290枚)
新潮 2009年9月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2009/08/07 |
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JANコード | 4910049010990 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
・慈雨の音(三)/宮本 輝
・還れぬ家(六)/佐伯一麦
・ネバーランド(十一)/藤野千夜
・幸福の森(二十一)/加賀乙彦
・「ヘヴン」が介在することの悲しみ 川上未映子と森田童子/永井 均
・一階の住人/横浜聡子
・物を集める男/金氏徹平
・王国の到来 村上春樹『1Q84』/安藤礼二
・現代人は救われ得るか――村上春樹『1Q84』(後篇)/福田和也
・バーミリオンの向こう側――高村薫『太陽を曳く馬』論/山城むつみ
街のにおい――ダン・ファンテ『安酒の小瓶 ロサンゼルスを走るタクシードライバーの話』
・安藤礼二『霊獣 『死者の書』完結篇』/今福龍太
・辻原 登『許されざる者(上・下)』/黒岩比佐子
・佐藤友哉『デンデラ』/斎藤 環
・宮本 輝『骸骨ビルの庭(上・下)』/中村文則
・藤沢 周『キルリアン』/松浦寿輝
・屋根裏プラハ(二)/田中長徳
・随想(九)/蓮實重彦
・残夢整理(九)/多田富雄
・母性のディストピア――ポスト戦後の想像力(十一)/宇野常寛
・高畠素之の亡霊(二十)/佐藤 優
・明治の表象空間(三十七)/松浦寿輝
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。