新潮新書

変わるものと変わらないもの

40年近く前、高田馬場駅から大学までのびる早稲田通りの両側には、たくさんの古本屋が軒を連ねていました。ある日、店前のワゴンに積まれた古いベストセラーの中から五木寛之さんの大河シリーズ『青春の門』の文庫本を数十円で購入。以来、次々続編を探しては読んだものです。その古本屋街も今は多くがラーメン屋などに姿を変えましたが、戦前、戦中、戦後80年を生き抜いてきた五木さんは、数多のベストセラーを生み出しながら、93歳の今なお日刊紙や週刊誌で連載を続けています。10月新刊『昭和の夢は夜ひらく』は、そんな五木さんならではのエッセイ集。時とともにきれいに整理され、歴史からは消えてゆく昭和という時代の空気、人々の息づかいが感じられる36話です。
『人間・明石家さんま』(吉川圭三・著)は、人を笑わせることへの恐ろしいほどの貪欲さ、常人とは思えないエネルギー、その裏側に何があるのかに迫ります。日本のお笑いBIG3の一人として古希を迎えた今もレギュラー番組5本を抱え、40年以上にわたって第一線で活躍し続ける「お笑い怪獣」の人間性とは──「恋のから騒ぎ」「踊る!さんま御殿!!」のプロデューサーを務め、公私ともに親交の深い著者が、テレビでは見られないさんまの素の姿を多くのエピソードとともに綴りました。
今年、プロ野球選手や芸人がこぞって海外のオンラインカジノに興じていたことが判明して罰を受けましたが、『スポーツと賭博』(相原正道・著)によると、世界的トレンドは今や「合法化による適切な統治」なのだといいます。賭博罪がある日本では競馬や競輪など公営ギャンブル以外の賭け事はご法度ですが、水面下では莫大なお金が海外のギャンブルに流れているともいわれます。2030年に大阪IR(カジノ)が初めて国内で開業しますが、これまでのような場当たり的対応は限界にきているのかもしれません。
『人間・明石家さんま』(吉川圭三・著)は、人を笑わせることへの恐ろしいほどの貪欲さ、常人とは思えないエネルギー、その裏側に何があるのかに迫ります。日本のお笑いBIG3の一人として古希を迎えた今もレギュラー番組5本を抱え、40年以上にわたって第一線で活躍し続ける「お笑い怪獣」の人間性とは──「恋のから騒ぎ」「踊る!さんま御殿!!」のプロデューサーを務め、公私ともに親交の深い著者が、テレビでは見られないさんまの素の姿を多くのエピソードとともに綴りました。
今年、プロ野球選手や芸人がこぞって海外のオンラインカジノに興じていたことが判明して罰を受けましたが、『スポーツと賭博』(相原正道・著)によると、世界的トレンドは今や「合法化による適切な統治」なのだといいます。賭博罪がある日本では競馬や競輪など公営ギャンブル以外の賭け事はご法度ですが、水面下では莫大なお金が海外のギャンブルに流れているともいわれます。2030年に大阪IR(カジノ)が初めて国内で開業しますが、これまでのような場当たり的対応は限界にきているのかもしれません。
2025/10






























