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【特集】第23回女による女のためのR-18文学賞決定発表

小説新潮 2024年5月号

(毎月22日発売)

1,000円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2024/04/22

発売日 2024/04/22
JANコード 4910047010541
定価 1,000円(税込)
■目次
【特集】第23回 女による女のためのR-18文学賞 決定発表
○受賞作発表
○受賞の言葉

○選評 窪 美澄/東村アキコ/柚木麻子/友近

○大賞
◆広瀬りんご/息子の自立
――障碍を持つ我が子の、性の悩み。シングルマザーの曜子は“プロ”の力を借りようと――

○友近賞
◆神 敦子/君の無様はとるにたらない
――離婚した父親から会うたびに貰う五万円。「ヨゴレの金」の使い道に悩んだ瑠璃は……

【歴代受賞者競作】
◆宮島未奈/やすらぎハムエッグ
――京大の入学式で、「大丈夫か」と声をかけてくれたのは

◆小沼朗葉/しょっぱい職場
――いつも正論を放つ会社の後輩。どうしても噛み合わなくて

◆上村裕香/発光
――書けない駆け出し作家の前に現れた、美しく奔放な友人は

◆仲谷実織/泥濘ぬかるむ白
――わたしたちはふたりでひとつという兄妹だった、はず

◆義井 優/晴れ時々、曇天娘
――夢の鎌倉ライフ。と思いきや夫とも娘とも上手くはいかず

◆白尾 悠/羽根は、青〈新連載〉
――公園で暮らす一人の女性が殺された。彼女を殺したのは誰? 死を機に明らかになるのは――
【『ともぐい』直木賞受賞記念対談】
◆小池真理子×河崎秋子/文学の獣みちを歩きだす
――圧倒的存在感で新たな地平を拓いた受賞作。先輩作家が説く〈人間らしく書くこと〉とは
【新連載】
◆ワクサカソウヘイ/現実クエスト攻略記
――この世の生きづらさ、すべてコントで解決してみせます! 世にも奇妙な冒険譚、開幕!
【傑作短編】
◆三浦しをん/南へ
――灰のような雪が降りつづくこの街にもうあの人はいない

【絶好調! 連載第2回】
◆永井紗耶子/長崎こんぷら万華鏡
――通詞となった光太。出島遊女の琴音がどうも気になって

◆柚木麻子/フリーデリーケの長い夏
――夫婦喧嘩の火種は映画ポスター!? 戦いの行方は……

◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
――一家の「かわいい」担当、文田さん。ただ年をとり……

◆東村アキコ/おんな追分
――こんな男に出会った時、どうすれば? 答え、ここにあります
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆いしいひさいち/剽窃新潮
◆角幡唯介/地図なき山―日高山脈48日漂泊行―
◆川上和人/鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない
◆くどうれいん/くどうのいどう
◆こいしゆうか/くらべて、けみして 校閲部のじゅうさん
◆堀元 見/読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全
【新作映画紹介】
◆紙の上の映画館
【バラエティコラム】
〈もういちど会いたい〉前田エマ
〈わたしの相棒〉逢崎 遊
◆本の森――新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人
〈ホラー・ミステリ〉村上貴史
〈恋愛・青春〉高頭佐和子
【好評連載小説】
◆岩井圭也/沸点
◆恩田 陸/追憶の五重奏
◆川越宗一/満腔まんこうの熱血
◆桐野夏生/ダークネス
◆佐々木譲/遥かな夏
◆中島京子/水は動かず芹の中
◆長浦 京/ソリスタ
◆畠中 恵/あすへゆく しゃばけシリーズ 最終回
◆原田マハ/晴れの日の木馬たち
◆はらだみずき/されどめぐる季節のなかで
◆宮城谷昌光/公孫龍
◆吉川トリコ/裸足でかけてくおかしな妻さん
第三十七回「山本周五郎賞」候補作発表
「日本ファンタジーノベル大賞2025」募集要項
次号予告

この号の誌面

編集長から

祝・本屋大賞受賞! 「成瀬」の最新短編

 三年前に中学二年生だった女の子が、いまはもう大学生。いえ、飛び級ではなく、小説の中の話です。この四月に本屋大賞を受賞した宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』。その一話目の短編が「女による女のためのR-18文学賞」の受賞作として本誌に登場したのは二〇二一年のことでした。続編『成瀬は信じた道をいく』を経て、本誌掲載の最新短編「やすらぎハムエッグ」では、いよいよ新天地・京都での大学生活がスタートします。どんな時でもブレず動じず、でもごくたまに隙を見せる主人公・成瀬あかりのキュートな姿に目が離せません。
 その「R-18文学賞」は今回で第二三回を迎えます。窪美澄さん、東村アキコさん、柚木麻子さんのお三方による選考を経た大賞と、タレントの友近さんが選ぶ友近賞の受賞作を全文掲載。恒例の歴代受賞者競作には白尾悠さんの新連載、さらに前選考委員である三浦しをんさんの傑作読切と、R-18文学賞祭りな一冊になりました。

小説新潮編集長 西麻沙子

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バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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