「ボンクール」のカレーパン ――具がゴロゴロッ


ひの: これは日本橋にある「ボンクール」というお店のもの。種類が豊富で、お昼は近所のOLさんやサラリーマンですごい行列。カレーパンは最近中身をリニューアルして、さらに美味しくなっていたのでお持ちしました。
かち: 具のカレーをお店でつくるようになって、ゴロゴロッとした感じになったんです。
ひの: 最近、こういった揚げカレーパンは減ってきているんですよ。
川村: 確かに。カレーパンは好きで、よく探すけれど、最近は焼きカレーパンの方が多く見かけるかも。
かち: たとえば独立して、ご夫婦2人でやっている対面販売のお店とかだと、キッチンにフライヤーを置くスペースがない。たとえ置いたとしてもフライヤーで作れるのって、カレーパンとドーナツぐらいに限られますし。あと、今は健康志向で若い女性などは油分多目のがっつりしたパンを好まないのかもしれませんね。
川村: えー、こういうの大好きなんだけどなあ(笑)。
かち: 新しいパン屋さんは、フランス系とかオーガニック系とか、オシャレなイメージでつくられることが多いから、コンセプトに沿わない、とカレーパンを置かないお店も多い。でも結局、近所のお客さんとやりとりしているうちに、カレーパンやクリームパンないの? とリクエストされてつくるようになった、なんて話も聞きます。カレーパンは、焼きカレーパンに、クリームパンはグローブ形でなくって、ブリオッシュ形のクリームパンにしたりとひと工夫して。
川村: そうなんですか。ベーシックな揚げカレーパンやグローブ形のクリームパンも日本では守りつづけてほしいですけれど……。
かち: 新しいタイプのものも、それはそれで美味しいんですよ。最近は、川村さんが言うような昔ながらのパンがどこでも買える、というわけでもなくなってきた。必ずあるのは、コンビニぐらいかも。
ボンクール
東京都中央区日本橋室町4-3-12 バンセイ室町ビル1F TEL:03-5201-3811
www.bansei-gp.com/boncoeur.html








1974年、東京生まれ。大学卒業後、渡仏。1999年、パリの料理学校“Le Cordon Bleu”(ル・コルドン・ブルー)に入学。2001年、料理・製菓・パン課程修了。主に日本の女性誌・旅行誌で、フランスおよびパリの食にまつわる記事の執筆・取材コーディネートを手掛ける。また、自身でもフランスと日本の食材をつかった独自の料理研究をすすめている。著書に、『パリのビストロ手帖』(新潮社)、『パリ発 サラダでごはん』(ポプラ社)。


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1999年にスタートしたパンサークル。以来、200回以上のイベントを開催。パン屋さん巡りやイベント開催を通して、「パンと人をつなぐ」をテーマに活動中。

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ハード系お食事パンからお惣菜パン、昔ながらの菓子パンまでなんでも大好きな“雑食系パン好き”。学生時代、初めてのパリ訪問で朝食に食べたクロワッサンとカフェオレには感動! 忘れられないパンの一つ。




ずっと変わらず好きなのはラスク。バリバリ、がりがりという食感が好きで、自称ラスク大臣。パリは何度か訪れていますが、地元の人のまねをして、お店を出たらすぐにバゲットにかぶりつくのが毎回の楽しみ。


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