「亀井堂」のクリームパン ――完成されたクリーム


川村: むむっ、このクリームパン、かたちを変えてもいいかも。なぜかというと、この形からイメージするクリームよりずっと上品な味だから。
ひの: これは神楽坂の「亀井堂」のもの。昭和な感じの、懐かしい雰囲気のお店です。
川村: すっごく美味しいです。私だったら、ちょっと値段を上げて、お菓子屋さんとか、ほかのお店に卸しちゃうっていうぐらいにこのクリームは完成されていますね。ここシュークリームはつくっていないんですか?
ひの: シュークリームもつくっているようですよ。
川村: それは食べてみたい。
ひの: 最近はクリームパンのクリームは、もっとトロトロッとしているのが多い。こういうプルプルッとした感じのクリームパンはあんまりない。
かち: プリンぽい感じのクリームパンは古典ですね。
ひの: あとグローブ形も少なくなってきている。これは大きいから、トングでとれないんです。お店にはお好み焼きをひっくり返すようなへらが置いてあって、お客さんはすくってとるんですよね。片側だけを持つと、くたっとなるくらいにクリームが入っています。
川村: へえー、買うのも楽しそうですね。
亀井堂
東京都新宿区神楽坂6-39 亀井堂ビル1F TEL:03-3269-0480
kagurazaka.kamei-do.co.jp/








1974年、東京生まれ。大学卒業後、渡仏。1999年、パリの料理学校“Le Cordon Bleu”(ル・コルドン・ブルー)に入学。2001年、料理・製菓・パン課程修了。主に日本の女性誌・旅行誌で、フランスおよびパリの食にまつわる記事の執筆・取材コーディネートを手掛ける。また、自身でもフランスと日本の食材をつかった独自の料理研究をすすめている。著書に、『パリのビストロ手帖』(新潮社)、『パリ発 サラダでごはん』(ポプラ社)。


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1999年にスタートしたパンサークル。以来、200回以上のイベントを開催。パン屋さん巡りやイベント開催を通して、「パンと人をつなぐ」をテーマに活動中。

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ハード系お食事パンからお惣菜パン、昔ながらの菓子パンまでなんでも大好きな“雑食系パン好き”。学生時代、初めてのパリ訪問で朝食に食べたクロワッサンとカフェオレには感動! 忘れられないパンの一つ。




ずっと変わらず好きなのはラスク。バリバリ、がりがりという食感が好きで、自称ラスク大臣。パリは何度か訪れていますが、地元の人のまねをして、お店を出たらすぐにバゲットにかぶりつくのが毎回の楽しみ。


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