この夏は「新潮文庫の100冊」でこころの旅へでかけよう。
今年の旅のお供は、色鮮やかなキャラクターたち。このキャラクターは、フランスで活躍するアーティスト、ジュヌビエーヴ・ゴクレールさんが創りだした「本の妖精」たちです。本を読んだときの様々な感情を象徴するカラフルな20のキャラクターたちが、本屋さんでみなさんをお待ちしています。
そして、今年のプレゼントはこのキャラクターが描かれた[オリジナル 文庫トート]です。文庫がちょうど入るサイズで、ポケットも2カ所付いている本格仕様です。「2014年 新潮文庫の100冊」のオビに付いているプレゼントマーク1枚をハガキに貼って応募すると、抽選で10,000名様に当たります。詳しくは、こちらをご覧ください。
ベネディクト・カンバーバッチ扮するシャーロック・ホームズが活躍する「SHERLOCK(シャーロック)」が英国のみならず、日本を含めた世界中で人気沸騰中。映像の美しさ、展開の見事さ、ミステリとしての構築度の高さからミステリファンだけでなく、数多のシャーロキアンたちを唸らせている。
「SHERLOCK」では、舞台を21世紀のイギリスに移し、電報は携帯(スマホ)に、馬車はタクシーに置き換えられ、原作で“ヘビースモーカー”だったホームズは“ニコチンパッチで禁煙中”だったり、ホームズの“伝記”を書くワトスンは“ブログ”で事件のあらましを書き綴ったりするなど現代的なアレンジになっている。
また、原作通り主人公2人が同居し始めるのだが、周囲からゲイだと思われ、気を遣われる様子も同性愛が認知されている現代だからこその演出だろう。
しかし、全体的な枠組みは驚くほど原作をなぞっており、各場面には作り手の拘りと遊び心、なにより原作への愛が滲み出ているのが「SHERLOCK」の魅力の一つだ。
例えば、シャーロック・ホームズのトレードマークといえば“鹿撃ち帽”だが、実は原作にそのような記述はなく、1891年の「ボスコム渓谷の惨劇」に描かれた挿絵によるイメージが一般的に広がったものである。
「SHERLOCK」では、マスコミから顔を隠すために被った鹿撃ち帽のせいで世間ではトレードマークとされてしまう。ある記者会見の場でも鹿撃ち帽を被ってくれとマスコミに頼まれ、嫌々被るという場面があり、挿絵が一人歩きしてしまっていることを皮肉っている。
他にも原作のエッセンスが詰め込まれた部分がたくさんある。「小説新潮 2014年5月号」に掲載された【The Adventures of 「SHERLOCK」】から少しだけ紹介しよう。
新年度がスタートして2ヶ月。五月病を乗り越えて、新社会人もいよいよ本格的に仕事が始まります。取引先や顧客など初対面の人に会う機会が増えることでしょう。
身だしなみをきちんとしておくのはもちろんのこと、ちょっとした心がけで初対面の人にも好印象を与えるコツがあります。
■「会う回数」は多いほうが良い
インターネットが発達して、仕事のコミュニケーションの主役はメールになりました。メールはとても便利なツールですが、メールでしかやり取りをしていない相手よりも、やはり直接、顔を合わせた相手のほうが信頼できるものです。
「初対面の人に対する好悪の判断にかかる時間は、たったの0.5秒」と説くのはミリオンセラー『人は見た目が9割』(新潮新書)の著者・竹内一郎さん。竹内さんの新刊『人は見た目が9割 「超」実践篇』(新潮文庫)によれば、「基本的には、接触の回数に比例して好意も増す」ことが心理学では明らかになっているそうです。「好悪の判断は最初の0.5秒なのだから、その瞬間が多いほうが安心できる」(同書)というわけです。
とはいえ最初の0.5秒で悪い印象を与えてしまっては元も子もありません。そもそも自分がどんな「第一印象」を仕事相手に与えているのか、どうすれば知ることができるのでしょうか。
わずか5年の作家活動で急逝した時代小説の鬼才・隆慶一郎。その代表作『一夢庵風流記』が、今年100周年を迎えた「宝塚歌劇」の舞台になります! 6月6日から宝塚大劇場で、8月1日からは東京宝塚劇場で上演される雪組公演「宝塚傾奇絵巻『一夢庵風流記 前田慶次』」。時は関白・豊臣秀吉の全盛期、“天下の傾奇者(かぶきもの)”として名を馳せた「前田慶次」の豪放磊落な生き様、そして前田利家の妻「まつ」との秘めたる恋の行方は……。
ともに退団が決まっている雪組トップスター「壮一帆」、トップ娘役「愛加あゆ」の二人にとっては、この公演が注目のラストステージ。朱色の長槍を振り回し、敵陣に一人斬り込んでいく剛毅ないくさ人にして、当代一流の風流人でもあった前田慶次を、美しきタカラジェンヌがどう演じるのか? ぜひ、お楽しみに!
>> 雪組公演 宝塚傾奇絵巻「一夢庵風流記 前田慶次」公式サイト
第11回本屋大賞は、全国479書店605人による投票で、ノミネート10作品が選ばれ、その中から和田竜さんの『村上海賊の娘』が受賞しました。
これで新潮社から刊行された作品が本屋大賞を受賞するのは、4度目になります。
『博士の愛した数式』(小川洋子)が第1回本屋大賞を受賞し、続く第2回は『夜のピクニック』(恩田陸)が受賞しました。その後、4度のノミネートを経た伊坂幸太郎さんが『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞を受賞しています。
これら「全国の書店員がいちばん売りたい本」に選ばれた3作品は文庫で発売中です。また、第3回の受賞作であるリリー・フランキーさんの『東京タワー』も新潮文庫より刊行されています。