みなさん、こんにちは。今日、ご紹介する新潮文庫は、マツコ・デラックスさんと池田清彦さんの対談本『マツ☆キヨ―「ヘンな人」で生きる技術―』です。「ああ、あのふたりかあ」と思われた方は、明石家さんまさん司会の某人気テレビ番組での、軽妙なやりとりをご覧になった方かもしれませんね。
マツコ・デラックスさんといえば、いうまでもなくメディアで目にしない日はないという大人気タレント。そして、池田清彦先生は、専門の分野だけでなく科学的視点から、多くの提言を社会に発信する生物学者。大の虫マニアでもいらっしゃいます。
マツコさんは、池田先生の地位ある大学教授とは思えない、場の空気に流されない率直さに常々関心をもち、一方の池田先生は、マツコさんが過激な発言のうらでじつは常に発言相手への配慮を欠かさず、その「シャイでカシコい」ところに魅力を感じたと、それぞれ「まえがきにかえて」と「あとがき」で述べています。
ふたりはそれぞれ自分たちをマイナーな存在であると自認しています。マツコさんはジェンダーの、そして池田先生はアカデミズムの(池田先生は官庁で答申をしても「まず通らない、自然保護の運動に参加しても必ず負ける」のだとか)。それゆえふたりの意見は、つねに少数派にならざるを得ず、本人もそれを自覚しています。では、この世の中、少数派にはどんな生きる道があるのか。ふたりは正直に、真剣に、意見を交わし合いました。隙をついて笑いを取りにくるひな壇タレントも、盛り上がりを演出する効果音もない場所で。
50万部を超える伊坂幸太郎の大ベストセラー『オー!ファーザー』が、ついに映画化。5月24日(土)、全国公開されます。
岡田将生演じる由紀夫はごく普通の高校生、父親が「4人」いることを除けば! 佐野史郎、河原雅彦、宮川大輔、村上淳という一癖も二癖もある父親たちに、由紀夫のクラスメイト・忽那汐里、街のフィクサー・柄本明も加わって、伊坂流サスペンスコメディは小気味よく動き始めます。果たして4人の父は窮地に陥った息子を救い出せるのか?
公開直後の「週刊新潮」には、この映画と新刊『首折り男のための協奏曲』について語った伊坂さんの独占インタビューも掲載予定です。まずは原作で伊坂ワールドにどっぷり浸って、さあ映画館へ!
>> 映画『オー!ファーザー』公式サイト


『赤毛のアン』と『フランダースの犬』。
前者はプリンス・エドワード島の自然の中で、アンが少女から乙女へと成長する姿が描かれ、後者はルーベンスに憧れるフランダースの貧しい少年ネロの生涯を描いた作品である。
これに続いて、ディズニーの映画で知る人も多い、文豪ディケンズの名作『クリスマス・キャロル』は、ケチで冷酷で人間嫌いの老人スクルージがクリスマス・イヴに自分の将来の姿を見せられて改心する話です。
この、まったく異なった三作が共通する点は、NHKで放送がスタートした連続テレビ小説「花子とアン」の主人公・村岡花子さんなのです。
昨年、「凶悪」「そして父になる」という二本の話題作に出演し、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞したリリー・フランキー。恐ろしい犯罪者と、子どもを愛するお父さん、という対照的な二つの役を演じ分けたその力量に、多くの映画ファンが唸らされました。
すっかり「俳優」としてのイメージが定着したリリーさんですが、名作『東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン―』を書いた作家として、また「おでんくん」をはじめとする愛すべきキャラクターを描くイラストレーターとしても活躍する、様々な顔を持つ才人です。
今回ご紹介する新刊『エコラム』は、そんなリリーさんによるイラスト&コラムを集めたもの。
担当編集者は本書を読んで、俳優が本業ではないリリーさんが、なぜあれほどまでに素晴らしい演技ができるのか、その秘密がわかったような気がしました。
『赤毛のアン』の翻訳家・村岡花子の波瀾万丈の半生を描くNHK連続テレビ小説『花子とアン』。その放送開始を機に、『赤毛のアン』シリーズを対象にしたスペシャル版の「ワタシの一行アワード」がスタートしました。
大賞受賞者には、『赤毛のアン』の舞台となったカナダ「プリンス・エドワード島」までの往復航空券を贈呈! そのほか優秀賞・佳作の投稿者にも、プリンス・エドワード島の特産品や赤毛のアン関連グッズなど豪華賞品をプレゼントします。
『赤毛のアン』シリーズから素敵な「一行」を選んで、アンの島に行こう! 詳しくは「ワタシの一行」公式サイトで。