Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
このたび刊行された宮部みゆきさんの新潮文庫『英雄の書』は、アニメでもおなじみの『ブレイブ・ストーリー』に連なる壮大なダーク・ファンタジーです。『ブレイブ・ストーリー』では男の子が主人公でしたが、こちらは小学5年生の女の子・森崎友理子が主人公。
ある日、兄の大樹が同級生を殺傷し、行方をくらましてしまう。あの人気者のお兄ちゃんが人を刺すなんて……信じられない現実に直面し、友理子は途方に暮れる。そんな矢先、彼女は兄の部屋で赤い本の囁き声を聞いたのです。
死んだ大叔父の別荘から、兄によって持ち出されたその本は言う。あらゆる物語の源泉である〈無名の地〉に封印されていた〈英雄〉を、兄・大樹が召還してしまった。そして、もっとも美しく尊い物語である〈英雄〉と表裏一体をなす、〈黄衣の王〉に大樹は取り憑かれ、そのせいで事件を起こしたと。
こう書いてしまうと、何やら難しい用語が多くて読みにくい本のような気がするかもしれませんが、決してそんなことはありません。絶妙のストーリーテリングに導かれ物語の世界へ入り込むと、いつの間にかページを繰る手が止まらなくなっているのです。

Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
新潮社ホームページに「映画・テレビ・舞台化作品」をご紹介するページがあるのをご存知ですか? 今は「グスコーブドリの伝記」、「ぱいかじ南海作戦」、「トガニ―幼き瞳の告発―」など、近々公開される映画と、その原作本をご紹介しています。
もちろん近々だけでなく、もっと先の映像化情報も載っています。たとえば来年公開予定の亀梨和也さん主演「俺俺」、降旗康男監督の「少年H」等々。
新潮社の映像化作品のすべてをチェックできる「映画・テレビ・舞台化作品」ページ。映画が好き、本も好きという方なら、ブックマークに入れておいて損はありません!
Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
たとえば10年前のテレビと最新のテレビが同じ値段で売られていたら、皆さんはどちらを選びますか?
たぶんお尋ねするまでもなく、最新の製品を選びますよね。家電に限らず、商品の機能やデザインは日進月歩していますから。
では本の場合はどうでしょう。「昔の小説より今の小説の方が必ず優れている」とは言えません。あるいは「今のノンフィクションの方が、昔のものより真相を衝いている」とも言い切れません。むしろ時代を超え、多くの読者に吟味され残っていること自体、良作の証ではないでしょうか。
しかし、いざ書店で棚の前に立つと、平積みされた最新作と比べ、棚に並ぶ既刊本には手を伸ばしにくいのが現実です。タイトルと著者名だけで作品の良さは計りかねます。既刊本へ手を伸ばすには、何らかの「きっかけ」が必要ではないでしょうか。
ところが特定の既刊本が全国の書店から一斉になくなり、注文が殺到することがあるのです。そういうときに原因を調べると、テレビ番組でその本が取り上げられているケースが往々にしてあります。
果たしてどのような番組をきっかけに既刊本は再び注目を浴びるのか。新潮文庫の事例をご紹介したいと思います。
Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
去る5月15日、三島由紀夫賞と山本周五郎賞の受賞作品が決まりました。

三島賞受賞作は、青木淳悟さんの『私のいない高校』(講談社刊)、山本賞受賞作は、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(小社刊)です。
書評家の豊崎由美さんに「これまで読んだ中で、もっとも不可解な小説」と言わしめた『私のいない高校』。まさしくタイトル通り、作中のどこにも「私」はいません。それはただ主人公がいないというだけでなく、小説の中で物語を語る「私」がどこにもいないのです。
Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
第5回Yonda?アンケートに寄せられた意見の中で、「他の人がどうやって本を見つけているのか教えてほしい」とのご要望を、複数の方からいただきました。
たしかに、自分なりの情報源があったとしても、チャンネルが少ないとどうしてもマンネリ化してしまいます。本好きの人がどこで情報を仕入れているのか分かれば、「面白本」に当たる率も上がるかもしれません。
2月に実施した第3回Yonda?アンケートで、「参考にしているブログ名やネット書店、TwitterのURL、TV番組名」をお訊きしました。その回答から抽出したデータがこちらになります。

どうです、皆さんは全部ご存知でしたか?

































