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新潮文庫メールマガジン アーカイブス


 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。

 NHKドラマにもなった「ハゲタカ」シリーズ、原発の全電源喪失事故を予言していたと騒がれた『ベイジン』、山田風太郎賞と直木賞に続けてノミネートされた『コラプティオ』。真山仁さんの作品には、出版されるたび、いいニュースと悪いニュースがセットで出てきます。いいニュースは「面白い!」、そして、悪いニュースは「長い!」。

『ハゲタカ』『ハゲタカ2』『レッドゾーン』の3部作や『ベイジン』はそろって上下2巻。『コラプティオ』や『マグマ』(これもドラマ化)、『虚像の砦』も1冊本ながら、みなブ厚いのです。

 いずれも「面白い!」ことは間違いないゆえ、その面白さに長く浸っていられる「長い!」という特徴は本来、素晴らしいニュースなのですが、でも、やっぱり困るときには困る。ページを繰り始めたら止まらず、仕事も食事も風呂も睡眠も後回しになって、ラストまで一気に読了させられてしまうのです。

 そういう“真山仁被害者の会”会員、あるいは入会検討中のあなたに、いいニュースと、もっといいニュース--新潮文庫の新刊『プライド』は、いつものように面白い! そして、いつものようには長くない!

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2012年09月10日   今月の1冊


 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。

 ご存知「本屋大賞」と結婚情報誌「ゼクシィ」が共同で行った「突然 愛を伝えたくなる本」大賞に、桜木紫乃さんの『ラブレス』(単行本)が選ばれました。全国の書店員さんがノミネートした10作品の中から、「全部がここにある」「覚悟の1冊」「人の人生観を変える本」などの評を集めての大賞受賞です。

「ぶっちぎりで記憶に残る」傑作の内容は、ぜひこちらでご確認を。

「波」2011年9月号「もはや“悪魔的”。なんという小説なんだ……。」(村上貴史)

 また今回、『センセイの鞄』川上弘美/著、『卵の緒』瀬尾まい子/著、『陽だまりの彼女』越谷オサム/著の新潮文庫作品も同賞にノミネートされました。10作品中4作品が新潮社の作品ということになります。

(K・Y)

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2012年09月03日   お知らせ



深遠なる物語「十二国記」シリーズが、満を持して始動!
屍鬼』や『東亰異聞』そして『残穢』でも知られる小野不由美さんの代表作であり、シリーズ累計750万部突破の壮大な物語「十二国記」。新潮社より〈完全版〉として刊行が始まり、第1弾の3冊はすでに各10万部を超えました。刊行を記念して、「十二国記」と共に歩んできた担当編集者Sさんにロングインタビューを試みました。

20余年にわたり、多くの読者から熱く支持される理由は?奥深い作風の基となっているものは?など、世代を超えて読み継がれる作品の秘密が垣間見えます。
「十二国記」はまだ手にしたことがない方にも、長年のファンの方にも必見の内容です。

「十二国記」とは、どんな物語ですか?


 私たちが住む世界と、地図上には存在しない異界「十二国」とを舞台にした物語です。虚海という広大な海に隔てられた二つの世界は、「蝕」と呼ばれる現象によって繋がっています。「十二国」では霊獣である麒麟が王を見出し玉座に据える。そして、麒麟と誓約を交わした王が国を治め、麒麟はそれを補佐します。
このように独特な設定によるファンタジー小説ですが、国政に心くだく王、理想に燃える官吏、市井の民といった様々な立場の人々が、運命に翻弄されながらも懸命に生きる姿を描いた骨太の人間ドラマです。


シリーズ最終刊行より約11年の時を経て、「十二国記」が新潮文庫から〈完全版〉を刊行することになった経緯は?

 1991年に『魔性の子』が新潮文庫から刊行されましたが、当時は連作の予定はなく、この1作のみでした。その後、続く作品が講談社X文庫と講談社文庫からシリーズとなり7作が発表されています。新作のお願いを進めるにあたり、これまで二社から刊行されていた全作品が新潮文庫で揃えられるようにと考え企画しました。
これを機に、1作だけが独立した「外伝」的な位置づけだった『魔性の子』を〈エピソード0〉として物語全体のプロローグに。本編となる『月の影 影の海』は〈エピソード1〉としました。


以前、「yom yom」に収録された短編「丕緒の鳥」「落照の獄」も、本になりますか?

 〈完全版〉では、「yom yom」に収めた2作に書き下ろしを加えた「短編集」、そして「書き下ろし長編新作」まで、シリーズ全体が一つの物語として繋がります。


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2012年08月10日   今月の1冊



 夏といえば花火に盆踊り、海水浴など「これぞ、夏!」という風物詩がありますが、怖い話もその一つですよね。
 暑さで眠れない夜に怖い話を読んでいると、部屋の隅や半端に開いたクローゼットの奥が気になって仕方なくなりますが、それでも興味を持ってしまうのが怖いモノ好きの性分です。
 そこで今回は新潮文庫から刊行されている背筋が凍るゾッとする話を厳選してみました。夜も眠れなくなる戦慄のホラーから日常のちょっとしたことが不気味に思えてくる話まで、トイレに行くのを我慢したくなるような小説をご紹介します。人間不信に陥ること間違いなしの生々しい小説もラインナップに入っているので要注意です。


【R-30指定】記憶に残る、後味の悪いイヤミス小説
※イヤミス=嫌な気分になるミステリー



九月が永遠に続けば
沼田まほかる/著

愛憎
 
失踪

忌まわしい過去


儚い羊たちの祝宴
米澤穂信/著

屋敷
 
惨劇

残酷なまでの真実



少女
 
秘密

鳥肌ものの復讐

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2012年08月10日   文庫セレクト


 Yonda?Mail購読者の皆さん、こんにちは。
 今朝、駅のホームでOLらしき二人組のこんな会話を耳にしました。

A「ああ、アタシ変なこと言ってるね。ごめんなさい。まだ寝ぼけてるみたい」
B「全然大丈夫。朝は寝ぼけてないとつらいよ」
A「そうよねえ」

 そのときは軽く聞き流したのですが、電車に乗ると何だかもやもやしてきました。「朝は寝ぼけてないとつらいよ」???

 今月発売の新潮文庫『考えない人』(宮沢章夫)は、そんな「考えない人」たちの言動を巡るエッセイ集です。理屈を素通りして溢れ出す「考えない人」の言動。宮沢さんは「考えない人」をただあげつらうのではなく、「考えない」の肯定的側面を探ろうとしています。たとえば入院していたとき、お見舞いにウクレレを持って来た人を宮沢さんは…

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2012年08月01日   お知らせ