ローマ人の物語 29―終わりの始まり〔上〕―
693円(税込)
発売日:2007/08/28
- 文庫
なぜ哲人皇帝の時代に衰亡は始まったのか。
2世紀後半、五賢帝時代の最後を飾る皇帝マルクス・アウレリウスが即位した。弟ルキウスを共同皇帝に指名した彼に課されたのは、先帝たちが築き上げた平和と安定を維持することであった。だがその治世は、飢饉や疫病、蛮族の侵入など度重なる危機に見舞われる。哲学者としても知られ賢帝中の賢帝と呼ばれた彼の時代に、なぜローマの衰亡は始まったのか。従来の史観に挑む鮮烈な「衰亡史」のプロローグ。
目次
カバーの金貨について
第一部 皇帝マルクス・アウレリウス
(在位、紀元一六一年―一八〇年)
(在位、紀元一六一年―一八〇年)
はじめに/育った時代/生家/子育て/少年時代/成人式/帝王教育/ローマ人のフィロゾフィア/ローマ帝国の安全保障史/次期皇帝マルクス/ローマ人の一日/師・フロント/結婚/ある疑問/皇帝マルクス・アウレリウス/二人の皇帝/皇帝ルキウス/飢饉・洪水/東方の戦雲/パルティア戦役/皇帝出陣/反攻開始/哲人皇帝の政治/ペスト/キリスト教徒/ゲルマニア戦役/ルキウスの死/戦役開始/「防衛線(リメス)破らる!」
図版出典一覧
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書誌情報
読み仮名 | ローマジンノモノガタリ29オワリノハジマリ1 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 242ページ |
ISBN | 978-4-10-118179-0 |
C-CODE | 0122 |
整理番号 | し-12-79 |
ジャンル | 世界史 |
定価 | 693円 |
著者プロフィール
塩野七生
シオノ・ナナミ
1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。
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