ローマ人の物語 40―キリストの勝利〔下〕―
572円(税込)
発売日:2010/08/30
- 文庫
キリスト教ついに国教化へ。背後に政治家的な宗教人が。
ユリアヌスは数々の改革を実行したが、その生涯は短く終わる。政策の多くが後継の皇帝たちから無効とされ、ローマのキリスト教化は一層進んだ。そして皇帝テオドシウスがキリスト教を国教と定めるに至り、キリスト教の覇権は決定的となる。ついにローマ帝国はキリスト教に呑み込まれたのだ。この大逆転の背後には、権謀術数に長けたミラノ司教、アンブロシウスの存在があった。
目次
カバーの金貨について
第三部 司教アンブロシウス(在位、紀元三七四年―三九七年)
第三部 司教アンブロシウス(在位、紀元三七四年―三九七年)
蛮族出身の皇帝/フン族登場/ハドリアノポリスでの大敗/皇帝テオドシウス/蛮族、移住公認/親キリスト教路線の復活/「異教」と「異端」/「異端」排斥/「異教」排斥/論戦/キリストの勝利(異教に対して)/キリスト教、ローマ帝国の国教に/キリストの勝利(皇帝に対して)/東西分割
年表
参考文献
図版出典一覧
参考文献
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書誌情報
読み仮名 | ローマジンノモノガタリ40キリストノショウリ3 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 176ページ |
ISBN | 978-4-10-118190-5 |
C-CODE | 0122 |
整理番号 | し-12-90 |
ジャンル | 歴史・時代小説、世界史 |
定価 | 572円 |
著者プロフィール
塩野七生
シオノ・ナナミ
1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。
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