ローマ人の物語 39―キリストの勝利〔中〕―
506円(税込)
発売日:2010/08/30
- 文庫
キリスト教国教化に抵抗する若き皇帝の孤独な闘い。
若き副帝ユリアヌスは、前線での活躍で将兵や民衆の心を掴んでゆく。コンスタンティウスは討伐に向かうが突然病に倒れ、紀元361年、ユリアヌスはついに皇帝となる。登位の後は先帝たちの定めたキリスト教会優遇策を全廃。ローマ帝国をかつて支えた精神の再興を目指し、伝統的な多神教を擁護した。この改革は既得権層から強硬な反対に遭うが、ユリアヌスは改革を次々と断行していくのだった――。
目次
カバーの金貨について
第二部 皇帝ユリアヌス(在位、紀元三六一年―三六三年)
第二部 皇帝ユリアヌス(在位、紀元三六一年―三六三年)
古代のオリエント/ササン朝ペルシア/アミダ攻防戦/ユリアヌス、起つ/内戦覚悟/リストラ大作戦/「背教者」ユリアヌス/対キリスト教宣戦布告/アンティオキア/ペルシア戦役/首都クテシフォン/ティグリス北上/若き死/ユリアヌスの後/講和締結/皇帝ユリアヌスの生と死
図版出典一覧
書誌情報
読み仮名 | ローマジンノモノガタリ39キリストノショウリ2 |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 192ページ |
ISBN | 978-4-10-118189-9 |
C-CODE | 0122 |
整理番号 | し-12-89 |
ジャンル | 歴史・時代小説、世界史 |
定価 | 506円 |
著者プロフィール
塩野七生
シオノ・ナナミ
1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。
関連書籍
判型違い
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る