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『殺人者』のタイトルが意味することとは!? 10万部突破の『蟻の棲み家』を超える戦慄! 大人気・木部美智子シリーズ。


 10万部突破のベストセラー『蟻の棲み家』の中で、大どんでん返しの推理をみせたルポライター・木部美智子。本作『殺人者』でも、木部美智子が綿密な取材を通し、連続殺人犯へと迫っていく。
 今回の物語の舞台は、大阪と神戸。ホテルの室内で、惨殺された男性が相次いで発見された。女連れでホテルに入った被害者たちには、ある共通点があった。出身高校が同じだったのだ。警察に先んじて「謎の女」の存在に気づいた美智子は、スクープを狙って女の家を訪ねる。だが、そこには驚くべき光景が待ち受けていた。そして、さらなる殺人が発生。事件の背景には、衝撃の真実が隠されていた......。
 承認欲求、毒親、嫉妬、偽善、コンプレックスなど、人間の心に隠された闇に、木部美智子は果敢に分け入っていく。きれいごとで済ませようとする社会に対し、彼女が追求するのは残酷な真実だ。すべてが明らかになったとき、戦慄、恐怖、解放、救いなど、さまざまな思いが湧き上がってくることだろう。2022年を締めくくるにふさわしい、骨太の社会派推理小説。

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2022年11月15日   今月の1冊
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