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若だんなが長崎屋の主に!? 今年一年を振り返り、締めくくるのにぴったりな、痛快で心に染みる一冊です。


 年の瀬も近づき、今年も残すところわずかとなりました。みなさんにとり、今年はどんな一年だったでしょうか。そして、そんな一年を振り返り、締めくくるのにぴったりな一冊が、この『いちねんかん』です。
 大人気『しゃばけ』シリーズの第19弾となる本作は、両親が湯治に行き、長崎屋が若だんなに託されることになった「一年間」の物語です。若だんなは"頼られる跡取り"をめざし奮闘するのですが、旦那不在となった長崎屋には、さっそく不穏な空気が......そして、商品を狙ういかさま師や、大坂の大店からの無理難題など、次々と困難が降りかかります。妖たちも手助けしようと頑張りますが、果たして若だんなは、この一年間を無事乗り切ることができたのでしょうか?
 作品に描かれているのは「若だんなの一年間」ですが、みなさんの一年間と重なる部分もあるはず。とくに、流行病が江戸に襲いかかる「おにきたる」は、多くの方にとって「自分たちの物語」になるのではないでしょうか。
 また、恒例となっている読者プレゼントも見逃せません。今回は日本橋の老舗・山本山さんとのコラボ企画が実現! しゃばけキャラクターがプリントされたオリジナル缶に入った「山本山×しゃばけ 特製煎茶ティーバッグセット」を抽選で読者300名にプレゼントします。山本山さんの所在地は日本橋で、作中の長崎屋のすぐ近所にあたります。また、創業は1690(元禄3)年で、江戸で初めて「煎茶」を商った店としても知られています。もしかしたら、若だんなたち長崎屋の面々が飲んでいるお茶は、山本山さんの商品だったのかも!? 煎茶を飲みながら、しゃばけの世界に思いを馳せてみてください。

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2022年12月15日   今月の1冊
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