絲山秋子「作家の超然」(100枚)
新潮 2010年9月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2010/08/07 |
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JANコード | 4910049010907 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
・爛(五)/瀬戸内寂聴
・空に梯子(八)/角田光代
・マザーズ(九)/金原ひとみ
・フィルムノワール/黒色影片(九)/矢作俊彦
・還れぬ家(十八)/佐伯一麦
・幸福の森(三十三)/加賀乙彦
・女たちの欲望と「大逆」/すが秀実
・操作のリアリズム/椹木野衣
――井上ひさしを偲ぶ会で/丸谷才一
――磯崎新『建築における「日本的なもの」』をめぐって
/フレドリック・ジェイムソン 訳/鈴木圭介
・新訳『ブリキの太鼓』の響き方/中森明夫
・舞台の原理 その二/岡崎乾二郎
・セロリ/藤代 泉
・格差問題で思うこと/萱野稔人
・柄谷行人『世界史の構造』/山城むつみ
・島田雅彦『悪貨』/苅部 直
・高樹のぶ子『甘苦上海〈完結版〉』/稲葉真弓
・トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン(上・下)』/木原善彦
・アメリカスケッチ2.0 ウェブと文化の未来を考える(五)/池田純一
・屋根裏プラハ(十二)/田中長徳
・生き延びるためのアメリカ文学(三十)/都甲幸治
・明治の表象空間(四十七)/松浦寿輝
・見えない音、聴こえない絵(七十九)/大竹伸朗
編集長から
今号では舞城王太郎氏、大城立裕氏、そしてデビュー作「流跡」で話題を呼んだ新鋭・朝吹真理子氏も読み応えのある中篇を発表。
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。