鹿島田真希「ハルモニア」(芥川賞受賞第一作)
新潮 2012年10月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2012/09/07 |
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JANコード | 4910049011027 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
ハルモニア/鹿島田真希
エッグ/野田秀樹
第五回・愛犬ベネディクト
それぞれの孤独に寄り添って/松浦理英子+村田沙耶香
仕分けされる国際交流と日本文学/小林敏明
JLPP廃止について
――加賀乙彦『雲の都』を読む
第六回・ガンジスの河口にて
――コルム・トビーン『空っぽの家族』
第二十八回・自然史のアーカイブ
第一〇一回・島の海辺の蜘蛛の巣の気配
・眼を溶かせ!/東海晃久
・おっちゃんのキッチン/藤原辰史
・ジョージ・ディームのフェルメール讃/落石八月月
・赤坂真理『東京プリズン』/斎藤 環
・阿部和重『クエーサーと13番目の柱』/丹生谷貴志
・村田喜代子『光線』/蜂飼 耳
・斎藤 環『原発依存の精神構造』/山城むつみ
・戌井昭人『ひっ』/湯浅 学
・ニッチを探して(四)/島田雅彦
・双頭の船(七)/池澤夏樹
・満月の道(九)/宮本 輝
編集長から
鹿島田真希「ハルモニア」
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。