創刊一三〇〇号記念特別号
新潮 2013年5月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2013/04/06 |
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JANコード | 4910049010532 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
1904年(明治37)年創刊の文芸誌が44人の小説家と協同(コラボレート)しました。今、創られたばかりの新しい小説と特別原稿を読者へ――
・ニッチを探して【連載完結】/島田雅彦
・満月の道(十五)/宮本 輝
第十一回・原発前の猪
第二十一回・母の襲撃――ルイーズ・アードリック『円い家』
第一〇七回・男と根の関係
・江國香織『ちょうちんそで』/斎藤 環
・岡田利規『遡行』/佐々木 敦
・高尾長良『肉骨茶』/豊崎由美
・安部公房『(霊媒の話より)題未定』/丹生谷貴志
・山田詠美『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』/野崎 歓
・佐伯一麦『還れぬ家』/福田和也
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。