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創作特集2021
――今年117年目の文芸誌

新潮 2021年1月号

(毎月7日発行)

1,100円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2020/12/07

発売日 2020/12/07
JANコード 4910049010112
定価 1,100円(税込)

創作特集2021
今年117年目の文芸誌

Drugs And Poison阿部和重
テクノブレイク金原ひとみ
彼らの惑星へ帰っていくこと[特別原稿]/村田沙耶香
弾丸祈願旅行角田光代
わかることと知ること[特別原稿]/東 浩紀
――『メノン』について
詩人ちゃん・キル・ミー(七)/最果タヒ
風力発電所高橋弘希
シンプル/真理[特別原稿]/保坂和志
虚空へ[新作詩]/谷川俊太郎
わたしのコーリング[特別原稿]/ブレイディみかこ
喇叭ラッパ吹きのララ多和田葉子
わいせつなおねえさまたちへ山田詠美
坂田バレエ団[特別原稿]/水村美苗
――『お稽古ごと太平記』
『豊饒の海』論(二)[短期集中連載]/平野啓一郎
大城立裕先生と私のアイデンティティー佐藤 優
――追悼・大城立裕
君と世界の戦いでは、世界を支援せよ松家仁之
――カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』を読む
【リレーコラム】Passage――街の気分と思考(18)
無音の場所西加奈子
アンバランスなバランス水原希子
■■ 連載小説 ■■
聖都創造(六)/天童荒太
天使も踏むを畏れるところ(七)/松家仁之
曼陀羅華X(十一)/古川日出男
全然(十七)/滝口悠生
漂流(十九)/町田 康
チェロ湖(二十一)/いしいしんじ
ヒロヒト(二十五)/高橋源一郎
ビッグ・スヌーズ(三十四)/矢作俊彦
荒れ野にて(五十八)/重松 清
■■ 本 ■■
◆高山羽根子『暗闇にレンズ』/大竹昭子
◆宮本 輝『灯台からの響き』/塩田千春
◆米本浩二『魂の邂逅――石牟礼道子と渡辺京二』/武田 徹
第53回《新潮新人賞》応募規定
【選考委員】大澤信亮/小山田浩子/鴻巣友季子/田中慎弥/又吉直樹

この号の誌面

立ち読み

編集長から

この時代の人間の肖像画

 2020年は新型コロナに翻弄され続けた一年だった。誌面を振り返っても、小説家の想像力が、地球規模の感染症に激しく揺さぶられたことがわかる。
 なかでも、鮮やかな印象を残したのが、金原ひとみアンソーシャル ディスタンス」(「新潮」六月号掲載)で、現代日本の生きづらさと、それを加速させるコロナ禍を背景に、恋人たちの生=旅を描いた傑作だった。その金原があらためてコロナに焦点をあてた最新作が、2021年1月号にて発表する「テクノブレイク」。COVID-19に引き裂かれ、欲望・依存・虚無に突き動かされた恋人たちの肖像画は圧巻だ。
 本号では阿部和重角田光代高橋弘希多和田葉子山田詠美の豪華執筆陣も最新作を発表。多様な遠近法で描かれた人間たちの「肖像画」が読者を魅了するだろう。さらに、谷川俊太郎最果タヒの新作詩、東浩紀ブレイディみかこ保坂和志水村美苗村田沙耶香の特別原稿を掲載する。

編集長・矢野 優

松家仁之「天使も踏むを畏れるところ」 主要参考文献

(この小説は史実に基づいて書かれていますが、登場人物はすべて架空の人物です。)

  • 『建設省二十年史』建設省二十年史編集委員会(社団法人建設広報協議会)
  • 『現代建築をつくる人々』浜口隆一・村松貞次郎(KK世界書院)
  • 『皇居造営 宮殿・桂・伊勢などの思い出』小幡祥一郎
  • 『昭和天皇と田島道治と吉田茂 初代宮内庁長官の「日記」と「文書」から』加藤恭子(人文書館)
  • 『ワシントンハイツ ―GHQが東京に刻んだ戦後―』秋尾沙戸子(新潮文庫)
  • 「工芸ニュース」1949年6月号 商工省工芸指導所(技術資料刊行会)
  • 『皇室建築 内匠寮の人と作品』監修 鈴木裕之(建築画報社)
  • 『日本の建築 その芸術的本質について I』吉田鉄郎 薬師寺厚訳(東海大学文化選書)
  • 『日本の建築 その芸術的本質について II』吉田鉄郎 薬師寺厚訳(東海大学文化選書)
  • 『侍従長の遺言 昭和天皇との50年』徳川義寛 聞き書き・解説 岩井克己(朝日新聞社)
  • 『日本軍兵士──アジア・太平洋戦争の現実』吉田裕(中公新書)
  • 『私のなかの東京』野口冨士男(文藝春秋)
  • 『完本 皇居前広場』原武史(文春学藝ライブラリー)
  • 『東京都市計画物語』越澤明(ちくま学芸文庫)
  • 『関東大震災 大東京圏の揺れを知る』武村雅之(鹿島出版会)
  • 『外濠 江戸東京の水回廊』法政大学エコ地域デザイン研究所編(鹿島出版会)
  • 『建築の心と技 村松貞次郎対談集――1』(新建築社)
  • 『建築をめぐる回想と思索 キサデコールセミナーシリーズ2』聞き手・長谷川堯(新建築社)
  • 『硫黄島クロニクル 島民の運命』全国硫黄島島民の会
  • 『建築探偵の冒険』藤森照信(ちくま文庫)
  • 『昭和天皇実録 第十一』宮内庁(東京書籍)
  • 『秩父宮 昭和天皇弟宮の生涯』保阪正康(中公文庫)
  • 「新建築 1982年7月臨時増刊 桂離宮」(新建築社)
  • 『宮殿をつくる』高尾亮一(求龍堂)
  • 『皇居』入江相政(保育社)
  • 『入江相政日記 第五巻』入江為年監修(朝日文庫)
  • 『侍従とパイプ』入江相政(中公文庫)
  • 『こんなに面白い東京国立博物館』新潮社編 東京国立博物館監修
  • 『探検! 東京国立博物館』藤森照信・山口晃(淡交社)
  • 『カイコの病気とたたかう』鮎沢啓夫(岩波科学の本)
  • 『皇后陛下傘寿記念 皇后さまとご養蚕』宮内庁協力(扶桑社)
  • 『フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル』明石信道 文・実測図面 村井修 写真(建築資料研究社)
  • 『日本鉄道旅行地図帳 歴史編成 満洲樺太』監修 今尾恵介・原武史(新潮社)
  • 「芸術新潮」2008年8月号「大特集 北京」(新潮社)
  • 『完訳紫禁城の黄昏』上・下 R.F.ジョンストン 中山理 訳 渡部昇一 監修(祥伝社)
  • 『漱石紀行文集』藤井淑禎 編(岩波文庫)
  • 『吉田謙吉が撮った戦前の東アジア 1934年満洲/1939年南支・朝鮮南部』塩沢珠江=著 松重充浩=監修(草思社)
  • 『日本鉄道旅行地図帳 歴史編成 朝鮮台湾』監修 今尾恵介・原武史(新潮社)
  • 『満洲朝鮮復刻時刻表 附台湾・樺太復刻時刻表』日本鉄道旅行地図帳編集部[編](新潮社)
  • 『火と水と木の詩 私はなぜ建築家になったか』吉村順三(新潮社)
  • 『日本の近代をデザインした先駆者 生誕150周年記念後藤新平展図録』(財団法人東京市政調査会)
  • 「芸術新潮」2006年8月号「全一冊 韓国 未知の美と出会う旅」(新潮社)
  • 『図説 満鉄 「満洲」の巨人』西澤泰彦(河出書房新社)
  • 『満洲鉄道まぼろし旅行』案内人・川村湊(ネスコ 文藝春秋)
  • 『韓国の民家』張 保雄著 佐々木史郎訳(古今書院)

バックナンバー

雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。

雑誌から生まれた本

新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。

■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。

■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。

■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

新潮

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