「小説好きの人なら人生の中で一度、あるいは二度、読んでみるだけの、それもゆっくり時間をかけて読んでみるだけの価値のある希有な作品だ」
村上春樹さんによる待望の新訳『フラニーとズーイ』(J・D・サリンジャー著/2月28日発売)、いよいよ刊行です。2003年の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』以来、11年ぶりにサリンジャーの翻訳に挑んだ村上さん。新潮社HPの特設サイトには、〈村上春樹書き下ろし特別エッセイ〉「こんなに面白い話だったんだ!(全編)」がHTML版とPDF版で公開されています。
また文庫には、なんと特別エッセイの短縮版17枚も投げ込みで挟み込まれます。
初めて読む人も、久しぶりに再読する人も、村上春樹訳『フラニーとズーイ』のみずみずしい魅力をお楽しみください。
「ナイーヴであると同時に技術的にはきわめて高度な、原理的・根源的であると同時にどこまでも優しい魂を持った魅力的な小説だ」
と村上さんが絶賛する『フラニーとズーイ』。サリンジャーと村上さんの魂が響きあう、ファンには見逃せない特別エッセイです。
客 「店員さん! 何コレ。ひどいよこの本」
書店員「お客さま、いかがいたしました?」
客 「いかがも何も、コレ見てよ、コレ」
書店員「新潮文庫の『生者と死者』。泡坂妻夫さんによる空前絶後のミステリーですね」
客 「そりゃたしかに空前にして絶後だよ。小口側が幾つも袋とじになっちゃって、頁が開けないんだから」
書店員「ああ、ちゃんと、とじてますね」
客 「しかもこの1冊だけかと思ったら、他の本も全部とじてる。製本ミスってこんなに起こるものなの?」
書店員「これでいいんです、お客さま。『生者と死者』はとじていない方が製本ミスなのです」
客 「?????」
皆さん、こんにちは。
唐突ですが、皆さんは「暗号」と聞くと血が騒ぎませんか?
フィクションの世界では「暗号」こそが謎解きの華。インディ・ジョーンズやルパン三世が狙う「お宝」は鉄壁の暗号に守られ、ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』も全編が暗号だらけ。
現実の世界でも、解読されて歴史が変わったといわれる暗号「エニグマ」や「パープル」があったり。「ロゼッタ・ストーン」の解読がなければ、ヒエログリフ(神聖文字)の世界は永遠に謎のままだったかも!
購読者の皆さん、こんにちは。
「Yonda?Mail」は、「新潮文庫メールマガジン」に名称が変更になりました。それに伴い、「Yonda?Mail blog」も「新潮文庫メール アーカイブス」と名称を変更いたしました。
なお、メールマガジンの配信日は、これまで通り月3回(1日、10日、20日)。新潮文庫の最新動向をご紹介するほか、いま読んでほしい一冊やテーマに合った文庫作品などの情報をお届けします。
皆様に楽しんでいただけるよう努めてまいりますので、今後ともご愛顧いただきますようお願い申し上げます。


昨年11月にAmazon.co.jpで発表された「オールタイムベスト小説100」ってご存知ですか?
Amazonがサービスを開始した2000年から13年にわたる書籍の販売で蓄積した販売数、カスタマーレビューの評価をはじめとする各種データをもとに、これだけは読んでおきたい小説100作品を発表したものが公開されています。
この「オールタイムベスト小説100」の中には、夏目漱石の『こころ』や重松清『きみの友だち』、恩田陸『夜のピクニック』など、新潮文庫作品が40点も選ばれています。
今回は個性的な40点の作品の中から10点をご紹介します。多くの読者に愛されてきた新潮文庫作品をご覧ください。