闇の守り人
880円(税込)
発売日:2007/06/28
- 文庫
日本児童文学者協会賞。路傍の石文学賞。生まれ故郷に戻った女用心棒バルサ――壮大なスケールで語られる魂の物語“守り人”シリーズ第二弾!
女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは――。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読む者の心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。
目次
序章 闇の中へ
第一章 闇の底に眠っていたもの
1 ヒョウル〈闇の守り人〉
2 ルイシャ〈青光石〉
3 ユーカ叔母の施療院へ
4 〈カンバル王の槍〉
5 陰謀の素顔
2 ルイシャ〈青光石〉
3 ユーカ叔母の施療院へ
4 〈カンバル王の槍〉
5 陰謀の素顔
第二章 動きだした闇
1 洞窟の石の匂い
2 捕獲隊
3 毒を塗った穂先
4 ティティ・ラン〈オコジョを駆る狩人〉
2 捕獲隊
3 毒を塗った穂先
4 ティティ・ラン〈オコジョを駆る狩人〉
第三章 〈山の王〉の民
1 王の使者来たる
2 ジグロのふたりの甥
3 牧童の秘密
2 ジグロのふたりの甥
3 牧童の秘密
第四章 〈ルイシャ贈りの儀式〉
1 老ラルーグ
2 山の底へ
3 儀式のはじまり
4 弔いの槍舞い
2 山の底へ
3 儀式のはじまり
4 弔いの槍舞い
終章 闇の彼方
文庫あとがき 「闇を抜けた、その先へ」
解説 「闇の守り人に寄せて」 神山健治
解説 「闇の守り人に寄せて」 神山健治
書誌情報
読み仮名 | ヤミノモリビト |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 400ページ |
ISBN | 978-4-10-130273-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | う-18-3 |
ジャンル | SF・ホラー・ファンタジー |
定価 | 880円 |
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人物紹介
バルサ この物語の主人公。女用心棒。わけあってジグロ・ムサに育てられる。
カルナ バルサの父。カンバル王ナグルの主治医だったが、暗殺された。
ジグロ 百年にひとりといわれるほどの天才的な短槍使い。バルサの育ての親。
ナグル王 カンバル国の先々代の王。弟ログサムによって暗殺された。
ログサム王 カンバル国の先代の王。奸計をもって兄の王位を奪った男。
ラダール王 現カンバル国王。ログサムの息子。
ムサ氏族
カッサ 15歳の少年。トンノとリナの息子。
ジナ カッサの妹。
カグロ ムサ氏族長。先代の氏族長の長男で、ジグロ、ユグロ、リナ(カッサの母)の兄。
ユグロ カグロとジグロの弟。現在、〈王の槍〉の頂点に君臨する英雄。
カーム カグロの長男。
シシーム ユグロの長男。
ドム 氏族長の〈郷〉の警備長。ユグロの妻の弟。
ヨンサ氏族
ユーカ バルサの叔母。バルサの父カルナの妹にあたる。施療院を営む医術師。
ラルーグ ヨンサ氏族の元氏族長。〈ルイシャ贈りの儀式〉を経験したことのある長老として、全氏族から尊敬されている。
タグル ラルーグの長男。ジグロを討つための追手となったが、ジグロに殺された。
ルーク ラルーグの次男。現在の氏族長。
ダーグ ラルーグの孫。〈王の槍〉のひとり。
牧童
トト 全牧童の最長老。
ヨヨ 牧童の少年。カッサの友だち。
ナァナ ヨヨの母。
新ヨゴ皇国の人々
タンダ バルサの幼なじみ。薬草師。
チャグム 新ヨゴ皇国の皇太子。かつて〈精霊の守り人〉にされたことがある。
トロガイ 当代最高とうわさされる呪術師。
カルナ バルサの父。カンバル王ナグルの主治医だったが、暗殺された。
ジグロ 百年にひとりといわれるほどの天才的な短槍使い。バルサの育ての親。
ナグル王 カンバル国の先々代の王。弟ログサムによって暗殺された。
ログサム王 カンバル国の先代の王。奸計をもって兄の王位を奪った男。
ラダール王 現カンバル国王。ログサムの息子。
ムサ氏族
カッサ 15歳の少年。トンノとリナの息子。
ジナ カッサの妹。
カグロ ムサ氏族長。先代の氏族長の長男で、ジグロ、ユグロ、リナ(カッサの母)の兄。
ユグロ カグロとジグロの弟。現在、〈王の槍〉の頂点に君臨する英雄。
カーム カグロの長男。
シシーム ユグロの長男。
ドム 氏族長の〈郷〉の警備長。ユグロの妻の弟。
ヨンサ氏族
ユーカ バルサの叔母。バルサの父カルナの妹にあたる。施療院を営む医術師。
ラルーグ ヨンサ氏族の元氏族長。〈ルイシャ贈りの儀式〉を経験したことのある長老として、全氏族から尊敬されている。
タグル ラルーグの長男。ジグロを討つための追手となったが、ジグロに殺された。
ルーク ラルーグの次男。現在の氏族長。
ダーグ ラルーグの孫。〈王の槍〉のひとり。
牧童
トト 全牧童の最長老。
ヨヨ 牧童の少年。カッサの友だち。
ナァナ ヨヨの母。
新ヨゴ皇国の人々
タンダ バルサの幼なじみ。薬草師。
チャグム 新ヨゴ皇国の皇太子。かつて〈精霊の守り人〉にされたことがある。
トロガイ 当代最高とうわさされる呪術師。
著者プロフィール
上橋菜穂子
ウエハシ・ナホコ
1962(昭和37)年東京生れ。川村学園女子大学特任教授。オーストラリアの先住民アボリジニを研究中。著書に、『狐笛のかなた』(野間児童文芸賞)の他に、『精霊の守り人』(野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞、バチェルダー賞)、『闇の守り人』(日本児童文学者協会賞)、『夢の守り人』(路傍の石文学賞)、『神の守り人』(小学館児童出版文化賞)、『天と地の守り人』、『虚空の旅人』、『蒼路の旅人』、『流れ行く者』、『炎路を行く者』、『風と行く者』、『「守り人」のすべて』、『獣の奏者』、『物語ること、生きること』、『隣のアボリジニ』、『鹿の王』(本屋大賞、日本医療小説大賞)、『鹿の王 水底の橋』、『香君』などがある。2002(平成14)年「守り人」シリーズで巖谷小波文芸賞受賞。2014年国際アンデルセン賞作家賞受賞。2023(令和5)年「守り人」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。
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