ホーム > 新潮文庫 > 新潮文庫メール アーカイブス > 発表! いま読んでほしい100年目の新潮文庫 21世紀BEST10
新潮文庫メールマガジン アーカイブス
発表! いま読んでほしい100年目の新潮文庫 21世紀BEST10



 12月、1月の2ヶ月にわたって展開される大型フェア「発表! いま読んで欲しい100年目の新潮文庫」が開催中です。

 100年目の新潮文庫を彩る強力ラインナップを取り揃えて全国の書店さんで展開していますので、皆様のお越しをお待ちしています!

 フェアでは21世紀に入ってからの新潮文庫発行部数ランキング1位~10位を発表しています。話題になった書名をこの機会に是非お求めください。


第10位 越谷オサム『陽だまりの彼女』


陽だまりの彼女
越谷オサム

幼馴染みと十年ぶりに再会した僕。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、僕には計り知れない過去を抱えているようで──その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる! 誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさも、すべてつまった完全無欠の恋愛小説。

ISBN:978-4-10-135361-6 発売日:2011/05/30

書評 新潮文庫の100冊 映画化

737円(定価) 購入




第9位 道尾秀介『向日葵の咲かない夏』


向日葵の咲かない夏
道尾秀介

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

ISBN:978-4-10-135551-1 発売日:2008/07/29

書評 新潮文庫の100冊

880円(定価) 購入




第8位 太宰治『人間失格』


人間失格
太宰治

「恥の多い生涯を送って来ました」。そんな身もふたもない告白から男の手記は始まる。男は自分を偽り、ひとを欺き、取り返しようのない過ちを犯し、「失格」の判定を自らにくだす。でも、男が不在になると、彼を懐かしんで、ある女性は語るのだ。「とても素直で、よく気がきいて(中略)神様みたいないい子でした」と。ひとがひととして、ひとと生きる意味を問う、太宰治、捨て身の問題作。

ISBN:978-4-10-100605-5 発売日:1952/11/03

書評 新潮文庫の100冊 映画化

308円(定価) 購入



第7位 宮部みゆき『火車』


火車
宮部みゆき

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

ISBN:978-4-10-136918-1 発売日:1998/01/30

編集者のことば 書評 文学賞 テレビ化

1,210円(定価) 購入




第6位 夏目漱石『こころ』


こころ
夏目漱石

鎌倉の海岸で、学生だった私は一人の男性と出会った。不思議な魅力を持つその人は、“先生”と呼んで慕う私になかなか心を開いてくれず、謎のような言葉で惑わせる。やがてある日、私のもとに分厚い手紙が届いたとき、先生はもはやこの世の人ではなかった。遺された手紙から明らかになる先生の人生の悲劇――それは親友とともに一人の女性に恋をしたときから始まったのだった。

ISBN:978-4-10-101013-7 発売日:1952/03/04

書評 新潮文庫の100冊

407円(定価) 購入




第5位 伊坂幸太郎『重力ピエロ』


重力ピエロ
伊坂幸太郎

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

ISBN:978-4-10-125023-6 発売日:2006/06/28

新潮文庫の100冊 映画化

935円(定価) 購入




第4位 テリー・ケイ『白い犬とワルツを』


白い犬とワルツを
テリー・ケイ、兼武進/訳

長年連れ添った妻に先立たれ、自らも病に侵された老人サムは、暖かい子供たちの思いやりに感謝しながらも一人で余生を生き抜こうとする。妻の死後、どこからともなく現れた白い犬と寄り添うようにして。犬は、サム以外の人間の前にはなかなか姿を見せず、声も立てない――真実の愛の姿を美しく爽やかに描いて、痛いほどの感動を与える大人の童話。あなたには白い犬が見えますか?

ISBN:978-4-10-249702-9 発売日:1998/03/02

舞台化

737円(定価) 購入




第3位 小川洋子『博士の愛した数式』


博士の愛した数式
小川洋子

[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

ISBN:978-4-10-121523-5 発売日:2005/11/27

編集者のことば 書評 文学賞 新潮文庫の100冊 舞台化

693円(定価) 購入




第2位 梨木香歩『西の魔女が死んだ』


西の魔女が死んだ
梨木香歩

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

ISBN:978-4-10-125332-9 発売日:2001/07/30

新潮文庫の100冊 映画化 舞台化

649円(定価) 購入




第1位 村上春樹『海辺のカフカ(上・下)』


海辺のカフカ〔上〕
村上春樹

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。

ISBN:978-4-10-100154-8 発売日:2005/03/02

おすすめの一冊 書評 舞台化

990円(定価) 購入


海辺のカフカ〔下〕
村上春樹

四国の図書館に着いたカフカ少年が出会ったのは、30年前のヒットソング、夏の海辺の少年の絵、15歳の美しい少女――。一方、猫と交流ができる老人ナカタさんも、ホシノ青年に助けられながら旅を続ける。〈入り口の石〉を見つけだし、世界と世界が結びあわされるはずの場所を探すために。謎のキーワードが二人を導く闇の世界に出口はあるのか? 海外でも高い評価を受ける傑作長篇小説。

ISBN:978-4-10-100155-5 発売日:2005/03/02

おすすめの一冊 書評 舞台化

1,045円(定価) 購入

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年12月24日   文庫セレクト
  •    
  •