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超ベストセラー!! あの『もしドラ』が遂に文庫化!


 青い空、白い夏の雲。広々とした多摩川の風景の中で、一人の女子高生がこちらをまっすぐ見つめている――。書店に並んだその表紙イラストと、『もしドラ』の長いタイトル覚えていますか?

 彼女の名は川島みなみ。たぶん、日本で一番有名な野球部の女子マネージャーです。都立程久保(ほどくぼ)高校野球部を「甲子園に連れていく」ことに決め、後輩の北条文乃(あやの)とともに経営学者ドラッカーの『マネジメント』の教えを実行し、弱小野球部に奇跡を起こした小説の中の主人公です。

 この小説、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』は、現実の出版界でも奇跡のドラマを生みました。青春小説であると同時に、ドラッカーの組織論を物語で伝授するこの本は、幅広い層の読者を得て、瞬く間にミリオン・セラーとなり、さらに200万部を軽々超え(現在、今回の文庫化を合わせて累計280万部超)、コミック、映画、NHKアニメと多くの人々に愛され続けてきました。


 なぜ、それほど読まれるのか。なぜ誰にでも面白くて役に立つのか。
 ドラッカー学会の代表、上田惇生(あつお)先生は、著者の岩崎夏海(なつみ)さんとの対談でこう仰っています。

「『もしドラ』を読む人は、読まない人よりも一歩先を行くと思う。言っていることは間違いない。それでいて面白さは保証付きっていう、奇跡的な話なんですよ。ドラッカーも言っています。新製品で、……最高のほめ言葉は『なんで俺はこれに気がつかなかったんだ』ですから」(文庫版解説インタビューより抜粋)

『もしドラ』は、何度読んでも発見と気づきのエッセンスに満ち、青春小説のみずみずしさに溢れています。文庫版には、上田先生の解説インタビューも収録され、新しい魅力が加わりました。

 そしてなんと、今回の『もしドラ』文庫化に当たって、岩崎さんは待望の続編を刊行します。タイトルは『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』(略称『もしイノ』)、12月4日ダイヤモンド社刊。どんな展開になるか、誰が主人公になるか、ドラッカーの新しい教えは……。

 もちろん、『もしドラ』を読んでおけば、10倍楽しく役に立ちます。

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2015年11月17日   お知らせ
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