NHK大河ドラマで再注目!『真田太平記読本』で知る傑作大河小説のすべて。
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第一回では幸村の父、昌幸を演じた草刈正雄さんの貫禄たっぷりの格好よさに注目が集まったようです。
実は草刈さんは約30年前、ドラマで真田幸村役を演じていたことをご存じですか。その原作が、新潮文庫から刊行されている池波正太郎『真田太平記』(全12巻)だったのです。
父・昌幸と次男・幸村は豊臣方、長男・信幸は徳川方と、親子で敵味方に分かれて戦った真田家の物語を、「草の者」と呼ばれる忍者たちの活躍をからめて描いた『真田太平記』は、池波作品の集大成的な傑作です。『真田丸』の放映をきっかけに、この大河小説もさらに読者を増やしています。
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池波正太郎による信州および真田家との縁をめぐる名エッセイの数々、登場人物紹介・あらすじ紹介など物語の基本情報に加え、『真田太平記』にまつわる読み物も満載です。「週刊朝日」連載当時の風間完氏のスタイリッシュで美しい挿絵も豊富に掲載しています。
特に『真田太平記』の担当編集者であった重金敦之氏のインタビューは必読です。長年の連載に寄り添ってきた担当者が見た池波さんの素顔、作品にまつわる秘蔵エピソードなど、池波ファンが喜ぶ読みどころがたっぷり詰まっています。重金さんによると、大河ドラマ『真田太平記』を観た池波さんは、草刈正雄さんについて「ずいぶん足の長いやつが幸村を演じてるなあ」と感想をもらしていたとか。
知れば知るほど面白い、戦国の世を駆け抜けた真田親子の物語。大河ドラマとの違いを楽しむのもまた一興。『真田太平記読本』を傍らに、今年はじっくり『真田太平記』を読み直してみませんか。