じわじわ来ています。荻原浩の隠れた名作!
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
本作は、受賞作と同じ短編集。八篇がそれぞれに、短いながらも人生をたしかに描き切っていて、まるで長編を読んだかのような豊かな読後感を届けてくれます。短編で直木賞を受賞した荻原浩の、これがまさに真骨頂です。
実はこの作品、荻原作品のなかでも書店員さんの支持がひときわ熱く、注目されたきっかけも仙台のとある書店さんの応援でした。多くの本の中でも特に「応援したい!」という気持ちが掻き立てられるのは、この作品に登場する大人たちがみなひたむきだからでしょうか......大人になったからこそ流せる涙って、ありますよね。
「人生に二周目があればいいのに」の手書き帯と表紙の美しい観覧車が目印です。ぜひ書店に足を運んで、明日から通勤鞄のなかに携えてみてください。大変な日々の中で、頑張るあなたにやさしい力をくれるはずです。