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板倉俊之が放つ、破壊力満載デビュー作!


 お笑い芸人インパルスとして人気の板倉俊之さんは、2009年、『トリガー』で小説デビューを果たしました。本書は、文庫化にあたり、サブタイトルを加え『トリガー―国家認定殺人者―』と改題しての登場です。

 世に蔓延る日常の不満や不快から、闇に巣くう凶悪や極悪に至るまで、容赦なく弾丸を撃ち込むノンストップ・エンタテインメント。読んだ者の心に詰まったものがスカッと吐き出されるのは、板倉さんが発信するシュールなコントにも通じるものがあります。

 さて、その衝撃的な物語とは――。
 近未来の「日本国」国王によって、「射殺許可法」が制定されました。犯罪ゼロの国を目指し、各都道府県に1名ずつ配置され、拳銃の使用許可を与えられた者を「トリガー」と呼ぶことに。彼らは、己の信念に従い、悪と見なせば射殺することが認められている。
 例えば、通勤ラッシュでマナーを守れぬ男に、自然を破壊する無法者にも容赦なく銃弾を撃ち込む。ある時は生真面目な教師がトリガーに豹変し、愛する妻の命を弄ぶ医師に復讐の弾を放つ! トリガーがどのように銃を使っても、その行為は法的に処罰されない。だが、はたしてそれは、正義か悪か。
 コミックとしても大注目、小説+コミック累計45万部突破の人気作品です。今回、原作の文庫化とタイミングを揃え、【新装完全版】として全3巻絶賛発売中です!
 本書には、コミック版に収めたエピソード3話を小説に、文庫化のために書き下ろされた1話を収録した完全版です。

「正義」と「悪」の神髄を問う、近未来ハードアクションです。板倉ワールドを存分にお楽しみください。

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2020年04月15日   今月の1冊
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