持続可能な未来を子どもたちに遺すための名著! はじめての文庫版でお楽しみください。
レイチェル・カーソンの不朽の名作エッセイ『センス・オブ・ワンダー』を文庫化しました。
レイチェル・カーソンは『沈黙の春』(新潮文庫刊)で農薬DDTの危険性を誰よりもはやく告発した生物学者として知られますが、詩情あふれるエッセイもたくさん遺した作家です。なかでも自然の美しさや生命の不思議に触れることで人が得られるものの大きさを説く本書は、カーソンの没後に彼女を慕った友人たちの手によって出版され、世界的なベストセラーになりました。どちらも環境運動の端緒とされる必読の作品です。
『センス・オブ・ワンダー』の文庫化にあたり、川内倫子さんに作品を提供してもらいました。センス・オブ・ワンダーを体現する美しい写真をお楽しみください。また、生物学者の福岡伸一さん、文芸批評家の若松英輔さん、神経科学者の大隅典子さん、そして児童文学作家の角野栄子さんに、この作品の重要性を語っていただく解説を収録。20世紀の名著を次の世紀に遺すに相応しい文庫版になりました。
2021年09月15日 今月の1冊