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「失敗したっていいじゃない。明日になったらまた作ればいい」


「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』を刊行しました。単行本が刊行された際に話題になった一冊が、満を持しての文庫化です。

 マイクロソフトなどで長年キャリアを築いてきたものの、ある日突然失業し、36歳にしてパリの名門料理学校に入学したという異色の経歴を持つ著者キャスリーン・フリンが、料理とうまく付き合うことのできない10人の女性たちとともに食事を作りながら、それぞれが「自分らしい料理との付き合い方」を見出していく物語です。

 ともに料理を作った女性たちは十人十色。彼氏と同棲中でマーガリンが大好きな23歳。息子が「肥満児なのに栄養不足」というバリキャリママ、4年前の冷凍鶏肉が捨てられないというバツイチ46歳、「料理好きの女子会に入れてもらえない」のが悩みの25歳。太りやすいのに料理は夫の担当でどうにもできないという26歳。みなそれぞれに悩みを抱えています。同じような思いを持っている女性は多いかもしれません。

 そんな女性たちに、キャスリーンが送るメッセージはたったひとつ。「失敗したっていいじゃない。たかが1回の食事なんだもの。明日になったらまた作ればいい」。これです。キャスリーンと女性たちはさまざまな料理に挑戦しますが、焦がしてしまっても、煮過ぎてしまっても、生焼けでも、味気なくても、いい。失敗したって、たかが一回の食事。そう思えば、また元気に台所に向かうことができるかもしれません。

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2024年02月15日   今月の1冊
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