「話し言葉の力」を駆使、近代日本最高の知性が心を満たす、うるおす。深遠な思索と少年のような熱さ。そして古今亭志ん生のような軽妙な語り口。声を聞かなければ分からない、文字では出会えない小林秀雄がここにいる。
四十数年を経て、未発表音源を発見!
小林秀雄講演第八巻 宣長の学問/勾玉のかたち
小林秀雄/講演

「宣長の学問」は、「本居宣長」の「新潮」連載開始直後、昭和40年11月に國學院大學で行われた講演。四十数年を経て録音テープが同大学で発見された。併せて昭和42年1月の講演「勾玉のかたち」を収録。「新潮」平成20年12月号に一部を抜粋して添付した音源の全内容を収録する。

ISBN:978-4-10-830236-5 発売日:2010/04/09

おすすめの一冊

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小林秀雄講演 既刊8巻



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プロフィール
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小林秀雄 こばやし・ひでお

(1902-1983)東京生れ。東京帝大仏文科卒。1929(昭和4)年、「様々なる意匠」が「改造」誌の懸賞評論二席入選。以後、「アシルと亀の子」はじめ、独創的な批評活動に入り、『私小説論』『ドストエフスキイの生活』等を刊行。戦中は「無常という事」以下、古典に関する随想を手がけ、終戦の翌年「モオツァルト」を発表。1967年、文化勲章受章。連載11年に及ぶ晩年の大作『本居宣長』(1977年刊)で日本文学大賞受賞。
関連書籍
  • 小林秀雄全集(全14巻/別巻2)

    小林秀雄全集 第一巻

    昭和4年、27歳の文壇デビュー評論「様々なる意匠」、全集初収録の処女小説「蛸の自殺」、さらに小説「一ツの脳髄」「女とポンキン」、評論「ランボオ」I ・II、「ランボオ詩集」の翻訳等、著者20~28歳の42篇。

    ISBN:978-4-10-643521-8  C-CODE:0395  発売日:2002/04/10

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    小林秀雄全集 第二巻

    著者自身の痛切な青春を記して今なお瑞々しい「Xへの手紙」、そして「眠られぬ夜」「おふえりや遺文」の小説作品3篇。さらには自らの“東京生れ”と重ねて近代日本文学の精神基盤の危うさを思う「故郷を失つた文学」、井伏鱒二、谷崎潤一郎等の作家論に、「文章について」など、これまで全集未収録の11篇を加えた昭和6年~同8年の60篇。

    ISBN:978-4-10-643522-5  C-CODE:0395  発売日:2001/05/10

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第三巻

    昭和9~10年、32~33歳、近代批評の開拓者、小林秀雄の戦いは、まさにこの時期火蓋が切られた。日本の小説の特殊な運命に向かい、誰も引かなかった引金を初めて引いた「私小説論」ほか60篇。

    ISBN:978-4-10-643523-2  C-CODE:0395  発売日:2001/12/10

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第四巻

    トルストイの家出をめぐり、正宗白鳥との間に大論争を展開した「作家の顔」「思想と実生活」「文学者の思想と実生活」……。そしてアラン著「精神と情熱とに関する八十一章」の全訳、「純粋小説について」「文芸時評のヂレンマ」「文学の伝統性と近代性」等、全集初収録約20篇を含む、昭和11年(1936)、34歳時の58篇。

    ISBN:978-4-10-643524-9  C-CODE:0395  発売日:2001/08/10

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第五巻

    果していったい批評家と呼ばれる職業人は、何を為し遂げようとしているのか。何を為すべきなのか。この問いを問い続けた「文芸批評の行方」の他、「中原中也」「志賀直哉論」等、昭和12~13年の93篇。

    ISBN:978-4-10-643525-6  C-CODE:0395  発売日:2002/02/08

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第六巻

    賭博、借金、漁色……その途轍もない乱脈を克明に追い、“言葉による肖像画”を鮮烈に仕上げた「ドストエフスキイの生活」、サント・ブウヴ著「我が毒」の翻訳、「読書について」等、昭和14年の38篇。

    ISBN:978-4-10-643526-3  C-CODE:0395  発売日:2001/07/10

    9,900円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第七巻

    「歴史と文学」「無常といふ事」等、昭和15年から20年の63篇。日中戦争から太平洋戦争へと、未曾有の戦雲が広がっていった激動期、著者は、日本の一国民として、どう対処していったかの全記録。

    ISBN:978-4-10-643527-0  C-CODE:0395  発売日:2001/10/10

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第八巻

    音楽の達人が、音楽に食い殺されていく――。その凄絶な劇をダイナミックに捉えた「モオツァルト」、渇望久しい痛快座談の復刻「コメディ・リテレール」、さらに坂口安吾との対談「伝統と反逆」、湯川秀樹との対談「人間の進歩について」、「骨董」「光悦と宗達」「現代文学の診断」など、昭和21~23年、44~46歳の21篇。

    ISBN:978-4-10-643528-7  C-CODE:0395  発売日:2001/09/10

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第九巻

    明恵上人、宮本武蔵らの言行に照らしつつ思索を深める「私の人生観」、折口信夫、三好達治、青山二郎他との対談・座談6篇。さらに「中原中也の思ひ出」「雪舟」「年齢」等、昭和24~25年の45篇。

    ISBN:978-4-10-643529-4  C-CODE:0395  発売日:2001/06/08

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第十巻

    近代絵画の巨星ゴッホ、その“病魔と二人三脚”というのっぴきならない“個性”を、弟に宛てた厖大な手紙を辿って読み解く「ゴッホの手紙」のほか、「真贋」「ヴァイオリニスト」等、昭和26~28年の33篇。図版39点。

    ISBN:978-4-10-643530-0  C-CODE:0395  発売日:2002/01/10

    9,900円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第十一巻

    モネ、セザンヌ、ゴッホ、ルノアール……。彼ら近代一流画家たちが演じた意味深長の人間劇をつぶさに観る「近代絵画」のほか、「栗の樹」等、昭和29~33年の54篇。原色図版67点収録。

    ISBN:978-4-10-643531-7  C-CODE:0395  発売日:2002/03/08

    9,900円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第十二巻

    没後初、待望の新全集! 第十二巻では昭和34年から同38年にかけて発表された67篇。ベストセラー・エッセイ「考へるヒント」27篇に、ソヴィエト紀行「ネヴァ河」等。

    ISBN:978-4-10-643532-4  C-CODE:0393  発売日:2001/04/08

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第十三巻

    世界的数学者岡潔と叡智を傾けあった白熱対話「人間の建設」、ベルグソンと柳田国男の神髄を語る「信ずることと知ること」、デカルトと孔子をつぶさに読み込む「常識について」等、昭和39~51年の71篇。

    ISBN:978-4-10-643533-1  C-CODE:0395  発売日:2001/11/09

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 第十四巻

    昭和40年、63歳の夏から雑誌連載11年余、全面推敲さらに1年、合せて実に12年を超える歳月をかけて、本居宣長と向きあい、そしてこの大学者とともに人生いかに生きるべきかを問い続けた畢生の大業「本居宣長」。その著者75歳の年のベストセラーを軸に、「本居宣長補記」Ⅰ・Ⅱ、「ルオーの事」等、昭和52~57年、最晩年の24篇。

    ISBN:978-4-10-643534-8  C-CODE:0395  発売日:2002/05/10

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    小林秀雄全集 別巻I

    昭和38年6月、雑誌連載第56回をもって、突如中断、以後再開に至らず単行本化も行われなかったベルグソン論「感想」。しかも晩年、著者自身が単行本化、全集類への収録、ともに禁じたこの論考を、今回あえて別巻として特別収録、著者の遺志の了知を読者に請う。さらに最晩年の雑誌連載の加筆未定稿「正宗白鳥の作について」。

    ISBN:978-4-10-643535-5  C-CODE:0395  発売日:2002/06/10

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    小林秀雄全集 別巻II

    小林秀雄――その、人、生涯、そして作品を語る諸家の随想・追想23篇。これに年譜、作品解題、著書目録、標題索引を併せて収め、人生を説き来たり、人生を説き去った、八十年の足跡を一望する。

    ISBN:978-4-10-643536-2  C-CODE:0395  発売日:2002/07/10

    8,800円(定価) 購入


    小林秀雄全集 補巻I―註解 追補 上―

    収録作品すべてに脚注を施し、好評を博した平成十四~十七年刊の「小林秀雄全作品」(第六次小林秀雄全集)、この註解を第五次全集にもとの声に応え、第六次全集の脚注を全面改訂、計三巻に収めて補巻とする。さらに、第五次全集の完結後にその所在が確認された作品を中心に、文学賞の選後感、推薦文等約五十篇を追補する。

    ISBN:978-4-10-643537-9  C-CODE:0395  発売日:2010/04/09

    9,900円(定価) 購入


    小林秀雄全集 補巻II―註解 追補 中―

    収録作品すべてに脚注を施し、好評を博した平成十四~七年刊の「小林秀雄全作品」(第六次小林秀雄全集)、この註解を第五次全集にもとの声に応え、第六次全集の脚注を増補・改訂、計三巻に収めて補巻とする。さらに、第五次全集の完結後にその所在が確認された作品を中心に、文学賞の選後感、推薦文等約五十篇を収録する。

    ISBN:978-4-10-643538-6  C-CODE:0395  発売日:2010/06/10

    9,900円(定価) 購入


    小林秀雄全集 補巻III―註解 追補 下―

    第5次小林秀雄全集(全14巻別巻2、2001~02年刊)の註解・追補版(全3巻)。第6次小林秀雄全集(「小林秀雄全作品」)の脚注を増補・改訂して収録し、また本全集の完結後に発表誌紙や所在が確認された随想類を中心として推薦文等約50篇を追補する。

    ISBN:978-4-10-643539-3  C-CODE:0395  発売日:2010/08/10

    9,900円(定価) 購入



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  • 小林秀雄全作品(全28集/別巻4)

    小林秀雄全作品 第1集 様々なる意匠

    昭和4年、27歳の文壇デビュー評論「様々なる意匠」を軸に、大正11年20歳の処女小説「蛸の自殺」、さらに「ランボオI」「志賀直哉」から昭和5年28歳の文芸時評「アシルと亀の子」まで計27篇。

    ISBN:978-4-10-643541-6  C-CODE:0395  発売日:2002/10/04

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第2集 ランボオ詩集

    23歳の春だった、神田でいきなり小林秀雄は、ランボーに叩きのめされた。初めて目にした詩集「地獄の季節」の衝撃。以来70歳まで続いた訳業の集大成。他に、「批評家失格I」等、昭和5年28歳の15篇。

    ISBN:978-4-10-643542-3  C-CODE:0395  発売日:2002/11/08

    1,760円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第3集 おふえりや遺文

    自らの青春を、烈しく葬る小説「おふえりや遺文」、時代の潮流を塞き止め、逆流させるまでの大テーマを世につきつける「マルクスの悟達」「心理小説」――、昭和6年~7年、著者29歳の年の29篇。

    ISBN:978-4-10-643543-0  C-CODE:0395  発売日:2002/12/10

    1,760円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第4集 Xへの手紙

    女は俺の成熟する場所だった……昭和7年30歳、烈しく過ぎた青春の痛覚を、鋭く語った小説「Xへの手紙」。そしてこの時期のもう一つの記念碑「故郷を失った文学」、他に「現代文学の不安」など計32篇。

    ISBN:978-4-10-643544-7  C-CODE:0395  発売日:2003/01/10

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第5集 「罪と罰」について

    昭和8年31歳、ドストエフスキーとの格闘が始まった。昭和9年2月「『罪と罰』についてⅠ」、同9月「『白痴』についてⅠ」……ついには昭和30年代まで、全身全霊を賭けて続けられた熟読の熱風。

    ISBN:978-4-10-643545-4  C-CODE:0395  発売日:2003/02/10

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第6集 私小説論

    昭和10年33歳、日本の近代小説が負った特殊な運命を、西洋、とくにフランスの近代小説との対比において説き起し解き明した「私小説論」。さらにヴァレリーの“哲学小説”風作品「テスト氏」の全訳。

    ISBN:978-4-10-643546-1  C-CODE:0395  発売日:2003/03/10

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第7集 作家の顔

    あなたは果して、山の神など怖れたか――。昭和11年34歳、トルストイの家出をめぐり、正宗白鳥との間に大論争を引き起した「作家の顔」「思想と実生活」……。他に「失敗」などの軽妙エッセイも。

    ISBN:978-4-10-643547-8  C-CODE:0395  発売日:2003/04/10

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第8集 精神と情熱とに関する八十一章

    人生の骨法と、思索の手法とを学んだひとり、フランスの哲学者アランの名著「精神と情熱とに関する八十一章」の完全翻訳を一挙収録。昭和10年33歳の夏、信州・霧ヶ峰にこもって取組んだ労作。

    ISBN:978-4-10-643548-5  C-CODE:0395  発売日:2003/05/09

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第9集 文芸批評の行方

    批評家も、小説家と同じように、創造的な〈作品〉を書くのだ。では、何を、どう書くか――。昭和12年35歳、決意を語る「文芸批評の行方」。他に「菊池寛論」「『悪霊』について」「戦争と文学者」など。

    ISBN:978-4-10-643549-2  C-CODE:0395  発売日:2003/06/08

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第10集 中原中也

    昭和12年10月22日、中原中也死去、享年30。哀悼詩「死んだ中原」、追悼文「中原中也」他。同年7月7日、日中戦争開戦、翌年3月、従軍記者として中国へわたり、「杭州」「杭州より南京」「蘇州」他。

    ISBN:978-4-10-643550-8  C-CODE:0395  発売日:2003/07/10

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第11集 ドストエフスキイの生活

    波瀾万丈、乱脈無比――広大な、深刻な実生活を生きた作家の実生活を、ダイナミックに追った独創の評伝「ドストエフスキイの生活」。他に「満州の印象」「読書について」等、昭和14年37歳の16篇。

    ISBN:978-4-10-643551-5  C-CODE:0395  発売日:2003/08/08

    2,200円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第12集 我が毒

    近代批評の創始者サント・ブーヴの劇烈人物評論「我が毒」の完全翻訳。19世紀フランスの文学・思想界から政界・社交界までを、慧眼が射る、至言が斬る。他に「事変と文学」等、昭和14年37歳の22篇。

    ISBN:978-4-10-643552-2  C-CODE:0395  発売日:2003/09/10

    1,980円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第13集 歴史と文学

    歴史は一点、急所を学べ、急所に絞って精しく学べ――。明治大学で教壇に立ち、日本史を教えてきた経験から語る「歴史と文学」、昭和16年春、38歳の名講演。他に「事変の新しさ」「文学と自分」等。

    ISBN:978-4-10-643553-9  C-CODE:0395  発売日:2003/10/10

    1,760円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第14集 無常という事

    昭和17年40歳、初めて向きあう日本の古典美。「美しい『花』がある、『花』の美しさというようなものはない……」。「無常という事」「徒然草」「西行」「実朝」、他に哲学者三木清との対談「実験的精神」等28篇。

    ISBN:978-4-10-643554-6  C-CODE:0395  発売日:2003/11/08

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第15集 モオツァルト

    かなしさは疾走する。涙は追いつけない――亡き母に捧げる音楽論「モオツァルト」。そして恩師・辰野隆、美の畏友・青山二郎との「鼎談」、坂口安吾との対談等、昭和21年~23年、44歳~46歳の15篇。

    ISBN:978-4-10-643555-3  C-CODE:0395  発売日:2003/12/10

    1,760円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第16集 人間の進歩について

    科学にとって「自由」とは何か――昭和23年46歳、理論物理学者・湯川秀樹との対談「人間の進歩について」。さらに終生の先達、正宗白鳥との「大作家論」。他に「骨董」「チェホフ」「『罪と罰』についてII」等。

    ISBN:978-4-10-643556-0  C-CODE:0395  発売日:2004/01/09

    1,760円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第17集 私の人生観

    明恵上人や宮本武蔵の言葉に、また絵画や音楽など美の経験に、生き方の秘訣を探る「私の人生観」。他に「島木君の思い出」「中原中也の思い出」、座談「鉄斎を語る」等。昭和24年~25年の21篇。

    ISBN:978-4-10-643557-7  C-CODE:0395  発売日:2004/02/08

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第18集 表現について

    表現とは、いかに生きるかの自覚だ――。昭和25年48歳、無心に耳を澄ます喜び、音楽体験が結晶した「表現について」。ほかに「雪舟」「詩について」「信仰について」、対談「『形』をみる眼」等24篇。

    ISBN:978-4-10-643558-4  C-CODE:0395  発売日:2004/03/10

    1,760円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第19集 真贋

    三十代の中頃、小林秀雄に狐がついた。美の狐だ。以来、陶器、土器、書画……と四十代の初めまで続いた眼の七転八倒を披露する「真贋」。他に「政治と文学」「『白痴』についてII」等、49~50歳の27篇。

    ISBN:978-4-10-643559-1  C-CODE:0395  発売日:2004/04/09

    1,980円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第20集 ゴッホの手紙

    ゴッホは生涯、膨大な手紙を書いた。常に自分自身であろうとして、自分自身を日々新たにしようと心を砕いた、その痛切な軌跡を読む「ゴッホの手紙」。他に「ギリシア・エヂプト写真紀行」等。

    ISBN:978-4-10-643560-7  C-CODE:0395  発売日:2004/05/08

    1,980円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第21集 美を求める心

    「美を求める心」は、昭和32年54歳の春、小・中学生のために書いた。美はどうすれば見えてくるか、自分のものにできるか。その心構えをやさしく語る。他に「ゴルフ随筆」等、昭和29~33年の44篇。

    ISBN:978-4-10-643561-4  C-CODE:0395  発売日:2004/06/10

    1,980円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第22集 近代絵画

    昭和27年50歳の暮、外国旅行に出た。パリに始まり、約半年、欧州を巡って絵を見た。モネやセザンヌ、彼ら一流画家たちの、意味深長の人間喜劇を見た……。他に「ゴッホの病気」など、昭和33年、56歳の10篇。

    ISBN:978-4-10-643562-1  C-CODE:0395  発売日:2004/07/09

    2,200円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第23集 考えるヒント 上

    昭和34年57歳の初夏、『文藝春秋』に始めた「考えるヒント」。愛情、常識、道徳など身近な事柄から入って多様に語り、毎回読者を発奮させたエッセイの至芸。ほかに「ゴルフの名人」「無私の精神」など。

    ISBN:978-4-10-643563-8  C-CODE:0395  発売日:2004/08/08

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第24集 考えるヒント 下

    さくら、お月見、還暦……四季の折々、人生の節々、胸にわく感慨を味わい、学問に、歴史に、考えるということに思いを潜める、59~61歳、円熟の随想。ほかに紀行「ネヴァ河」、座談「文学と人生」など。

    ISBN:978-4-10-643564-5  C-CODE:0395  発売日:2004/09/10

    2,200円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第25集 人間の建設

    昭和40年8月16日、世界の数学者岡潔と京都で対談。午後1時、初めて会った同士なのにたちまち意気投合、深夜12時までも悠然と交しあった叡智の酒盃! ほかに「バイロイトにて」「常識について」など。

    ISBN:978-4-10-643565-2  C-CODE:0395  発売日:2004/10/08

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第26集 信ずることと知ること

    昭和49年72歳、真夏の九州霧島で、全国から集う学生たちに語った、ベルグソンの哲学、柳田国男の学問、その感性、その確信……。さらに「生と死」「対談/音楽談義」等、昭和41年~51年の計49篇。

    ISBN:978-4-10-643566-9  C-CODE:0395  発売日:2004/11/10

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第27集 本居宣長 上

    己を捨てて学問すれば、おのずと己の生き方が生れる。「源氏物語」「古事記」……古典との徹底対話で日本人の生き方を究めた大学者、その頭の中の波瀾万丈! 他に、「備前徳利」「土牛素描」など。

    ISBN:978-4-10-643567-6  C-CODE:0395  発売日:2004/12/10

    2,200円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 第28集 本居宣長 下

    昭和40年63歳の夏から昭和52年75歳秋へ、雑誌連載11年、全面推敲さらに1年――。精魂こめて読みぬいた大学者の思索、考えぬいた人生の意味。他に「本居宣長補記I・II」「対談/歴史について」等。

    ISBN:978-4-10-643568-3  C-CODE:0395  発売日:2004/12/29

    2,200円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 別巻1 感想 上

    昭和33年春から「新潮」に連載したベルグソン論。第56回をもって中断し、再開に至ることなく単行本の上梓も禁じた未完の思索。著者の遺志の告知のために、特に別巻として収録する。

    ISBN:978-4-10-643569-0  C-CODE:0395  発売日:2005/02/10

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 別巻2 感想 下

    昭和33年春から「新潮」に連載、昭和38年夏、中断し、再開に至ることなく晩年には出版をも禁じたベルグソン論の後半。他に、最晩年の雑誌連載「正宗白鳥の作について」(未完)を併録する。

    ISBN:978-4-10-643570-6  C-CODE:0395  発売日:2005/03/10

    1,870円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 別巻3 無私を得る道 上

    「父 小林秀雄」(白洲明子)、「兄 小林秀雄」(高見澤潤子)、「小林秀雄の骨董」(白洲正子)、「小林秀雄と『文學界』」(野々上慶一)など、小林秀雄の人と作品、随想・追想23篇。

    ISBN:978-4-10-643571-3  C-CODE:0395  発売日:2005/04/08

    1,760円(定価) 購入


    小林秀雄全作品 別巻4 無私を得る道 下

    批評とは、無私を得る道である――。ひとすじに八十年、小林秀雄はこの道を歩いた。その足跡を、克明に記録する「年譜」「作品解題」「標題索引」ほか……。全28集別巻4、ここに完結!

    ISBN:978-4-10-643572-0  C-CODE:0395  発売日:2005/05/08

    2,200円(定価) 購入



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  • 新潮文庫

    直観を磨くもの―小林秀雄対話集―

    本質を射ぬく目、いわゆる「直観」を養う方法とは何か。類い稀なる慧眼の士、小林秀雄が各界の第一人者十二人と語り合う中に、そのヒントは立ち上る。思考停止を招く「○○主義」、芸術作品を曇らせる浅薄な「知識」、空論化する「弁証法」……。文学・絵画・演劇といった「芸術」、哲学・思想・科学といった「論理」、そして人間力といっていい「教養」。小林秀雄の直観を探る格好の対話集。

    ISBN:978-4-10-100709-0  C-CODE:0195  発売日:2013/12/25

    935円(定価) 購入


    モオツァルト・無常という事

    小林批評美学の集大成であり、批評という形式にひそむあらゆる可能性を提示する「モオツァルト」、自らの宿命のかなしい主調音を奏でて近代日本の散文中最高の達成をなした戦時中の連作「無常という事」など6編、骨董という常にそれを玩弄するものを全人的に験さずにはおかない狂気と平常心の入りまじった世界の機微にふれた「真贋」など8編、ほか「蘇我馬子の墓」を収録する。

    ISBN:978-4-10-100704-5  C-CODE:0195  発売日:1961/05/17

    649円(定価) 購入


    作家の顔

    書かれたものの内側には、必ず作者の人間があるという信念のもとに、著者の心眼に映じた作家の相貌を浮彫りにし、併せて文学の本質とその魅力を生き生きと伝える。青春の日に出会ったランボオ、敬愛する志賀直哉、菊池寛、個人的に深い交渉のあった富永太郎、中原中也、さらには中野重治、林房雄、島木健作、川端康成、三好達治等々、批評家小林秀雄の年輪を示す27編。

    ISBN:978-4-10-100702-1  C-CODE:0191  発売日:1961/08/22

    781円(定価) 購入


    Xへの手紙・私小説論

    文芸批評家として最初の、揺るぎない立場を確立し、後の文学活動のあらゆる萌芽を含む『様々なる意匠』。人生観、ことに女性観、芸術論、社会批評などが、鋭く、渾然一体となって述べられた『Xへの手紙』。わが国に特有な私小説を見事に解剖した『私小説論』。その他、『一ツの脳髄』『女とポンキン』等の初期創作から始まって、中期以降戦後に至るまでの主要な論文、感想を収録する。

    ISBN:978-4-10-100701-4  C-CODE:0195  発売日:1962/04/12

    737円(定価) 購入


    ドストエフスキイの生活

    ペトラシェフスキイ事件連座、シベリヤ流謫、恋愛、結婚、賭博――不世出の文豪の魂に迫り、漂泊の人生を的確に捉えた不滅の労作。

    ISBN:978-4-10-100703-8  C-CODE:0198  発売日:1964/12/22

    1,100円(定価) 購入


    本居宣長〔上〕

    「とにもかくにも人は、もののあはれを知る、これ肝要なり……」。本居宣長七十二年の生涯は、終始、古典文学味読のうちに、波瀾万丈の思想劇となって完結した。伊勢松坂に温和な常識人として身を処し、古典作者との対話に人生の意味と道の学問を究めた宣長の人と思想は、時代をこえてわれわれを深い感動の世界につつみこむ。著者がその晩年、全精力を傾注して書きついだ畢生の大業。

    ISBN:978-4-10-100706-9  C-CODE:0110  発売日:1992/05/29

    990円(定価) 購入


    本居宣長〔下〕

    「もののあはれ」の説は、単に「源氏」研究の学説に留まるものではなかった。宣長において、それは、実人生の情(こころ)を論じる際にも一貫していた。ひらすら宣長の肉声に耳を傾けながら、その徹底した学問と人生の態度を味わい、いかに生くべきかを究めた本書は、同時に現代最高の知性、小林秀雄の思索の到達点でもあった。本篇刊行後に上梓された「本居宣長補記」を併録する待望の文庫版。

    ISBN:978-4-10-100707-6  C-CODE:0110  発売日:1992/05/29

    880円(定価) 購入


    人間の建設

    有り体にいえば雑談である。しかし並の雑談ではない。文系的頭脳の歴史的天才と理系的頭脳の歴史的天才による雑談である。学問、芸術、酒、現代数学、アインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキー、ゴッホ、非ユークリッド幾何学、三角関数、プラトン、理性……主題は激しく転回する。そして、その全ての言葉は示唆と普遍性に富む。日本史上最も知的な雑談といえるだろう。

    ISBN:978-4-10-100708-3  C-CODE:0195  発売日:2010/02/26

    572円(定価) 購入



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