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今月の表紙の筆蹟は、岩井勇気さん。

波 2024年8月号

(毎月27日発売)

100円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2024/07/29

発売日 2024/07/29
JANコード 4910068230843
定価 100円(税込)
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村山祐介『移民・難民たちの新世界地図―ウクライナ発「地殻変動」一〇〇〇日の記録―』
小泉 悠/世界が抱え持つ「秩序観念」への告発

畠中 恵『なぞとき』
山本嘉兵衛/家業を継ぐリーダーの素質

佐藤厚志『常盤団地の魔人』
長瀬 海/少年には、そこからしか始められない場所がある

赤松りかこ『グレイスは死んだのか』
鴻巣友季子/人間の抱えるうつおを照らしだす傑作

石井光太『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』
落合陽一/人類がデジタル環境に移行する過渡期の貴重な記録

渡辺 裕『校歌斉唱!―日本人が育んだ学校文化の謎―』(新潮選書)
細川周平/学校祝歌が歌われる現場、歌う人の思いを解き明かす

【特別企画】
澤田瞳子『のち更に咲く』
[対談]澤田瞳子×たられば/『光る君へ』に一億点差し上げます

【ガブリエル・ガルシア=マルケス、鼓 直 訳『百年の孤独』文庫化特別企画】
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 NHK「東海村臨界事故」取材班、岩本 裕 執筆者『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録―』
 山本譲司『累犯障害者』
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【今月の新潮文庫】
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[とんぼの本]編集室だより

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エリイ(Chim↑Pom from Smappa!Group)/生時記 第24回
近藤ようこ 原作・梨木香歩/家守綺譚 第23回
梨木香歩/猫ヤナギ芽ぶく 第15回
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三谷幸喜×ペリー荻野/もうひとつ、いいですか? 第4回
坪木和久/天気のからくり 第12回
川本三郎/荷風の昭和 最終回
編輯後記 いま話題の本 新刊案内 編集長から

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

波とは?

 1967(昭和42)年1月、わずか24ページ、定価10円の季刊誌として「波」は誕生しました。新潮社の毎月の単行本の刊行数が10冊に満たず、新潮文庫の刊行も5冊前後という時代でした。こののち1969年に隔月刊に、1972年3月号からは月刊誌となりました。現在も続く「表紙の筆蹟」は、第5号にあたる1968年春季号の川端康成氏の書「風雨」からスタートしています。

 創刊号の目次を覗いてみると、巻頭がインタビュー「作家の秘密」で、新作『白きたおやかな峰』を刊行したばかりの北杜夫氏。そして福田恆存氏のエッセイがあって、続く「最近の一冊」では小林秀雄、福原麟太郎、円地文子、野間宏、中島河太郎、吉田秀和、原卓也といった顔触れが執筆しています。次は大江健三郎氏のエッセイで、続いての「ブックガイド」欄では、江藤淳氏がカポーティの『冷血』を、小松伸六氏が有吉佐和子氏の『華岡青洲の妻』を論評しています。

 創刊から55年を越え、2023(令和5)年4月号で通巻640号を迎えました。〈本好き〉のためのブックガイド誌としての情報発信はもちろんのことですが、「波」連載からは数々のベストセラーが誕生しています。安部公房『笑う月』、遠藤周作『イエスの生涯』、三浦哲郎『木馬の騎手』、山口瞳『居酒屋兆治』、藤沢周平『本所しぐれ町物語』、井上ひさし『私家版 日本語文法』、大江健三郎『小説のたくらみ、知の楽しみ』、池波正太郎『原っぱ』、小林信彦『おかしな男 渥美清』、阿川弘之『食味風々録』、櫻井よしこ『何があっても大丈夫』、椎名誠『ぼくがいま、死について思うこと』、橘玲『言ってはいけない』、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』、土井善晴『一汁一菜でよいと至るまで』などなど。

 現在ではページ数も増えて128ページ(時には144ページ)、定価は100円(税込)となりました。お得な定期購読も用意しております。
 これからも、ひとところにとどまらず、新しい試みを続けながら、読書界・文学界の最新の「波」を読者の方々にご紹介していきたいと思っています。