気仙沼線(1)市の中心部、南気仙沼の惨状

 気仙沼線は前谷地~気仙沼72.8kmの路線である。最初の開通区間は1957(昭和32)年2月11日の本吉~気仙沼。支線の南気仙沼~気仙沼港(貨)の開通が1956(昭和31)年4月11日。ん? 日本鉄道旅行地図帳2号「東北」の編集中、この謎を解くのに時間がかかったのを思い出す。解いてみるとそれほど複雑ではなかったが、珍しいケースではあった。
 気仙沼線開通前に、大船渡線の貨物支線として気仙沼~気仙沼港(貨)が開業。翌年、この区間の途中から気仙沼線が分岐して本吉~気仙沼が開業し、その分岐点に南気仙沼が設置されたのだった。同時に南気仙沼~気仙沼港(貨)は気仙沼線の支線となった。1977(昭和52)年に廃止。いつかこの廃線跡を歩いてみたいと思っていたが、現状はどうなっているのだろうか。


最初の取材時には大きな水溜まりに阻まれて駅舎に近づくことができなかった 撮影/編集部 5月1日


建物は残ったものの、駅舎内はご覧のような惨状 撮影/編集部 5月28日


ホームから気仙沼方面を見る 撮影/編集部 5月28日


瓦礫の上から松岩方面を見る 撮影/編集部 5月28日


気仙沼線 <投稿日:2011年09月08日>
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