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ねぇ? 知ってる? ネットから本になった面白い本があるんだって。



 ネットで爆発的なブームとなり、出版後は瞬く間にベストセラー、漫画・映画・テレビドラマ・舞台にもなったネット発の本といえば、『電車男』が有名です。その他に『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』もありますが、圧倒的に話題なったのは『電車男』でしょう。
 これらは「2ちゃんねる」という掲示板で話題になったのですが、最近はTwitter(ツイッター)やmixi(ミクシィ)で人気の投稿が書籍化されることも稀ではありません。

 今月の新潮文庫で発売された『それ、どこで覚えたの?』という本は、Twitterでつぶやかれたこどもたちの名場面をまとめた愛くるしい本です。例えば……

小学4年の息子が、「ぼくね、本当の無敵っていうのは敵がいないほど強いんじゃなくて、誰とでも仲良くなって、敵なんかいなくなることだと思うんだ」と話してくれた。子供にはいろんなことに気づかされる。(vega_nao)


娘(小1)に「人間の体は何で出来てると思う?」と聞かれ、「肉と血と骨じゃないの?」と言ったら、「あとひとつあるよ」と言われて、「あとひとつはなあに?」と聞いたら、「愛だよ」と言われ 頭を何かでブン殴られた思いなので寝ます。(torryo)


 など、心に鋭く突き刺さってくる名言や


息子がアスファルトに貼られた絆創膏を見て「マグマがちょっと出ちゃったのかな?」って言ってた。(yu7225)


去年、阿修羅像を見て「あしゅらって、お口は三つあるけど、おしりの穴はひとつだから、たいへんだね」という名言を残した長女(8)は、先日、十一面観音像を見て絶句していた。(rhinoeye)


 のように子どもの想像力にほのぼのさせられたりします。

 他にも新潮文庫には、ポータルサイトやSNSの投稿をまとめた面白い本がありますので、どうぞ笑って泣いてください。
 もちろん、探せばすべてネット上で見られますので、ご検索を。



ままごとで息子が「おれ、ダンゴムシ!」。お手伝いを頼んだら娘が「万全のサポート体制!」。うちの子、神かと思った! ツイッターで探したこどもたちの名場面。

謎多きいきもの、こども。自由な発想から生まれた彼らの言動は、おとなを笑わせ、驚かせ、時に泣かせもします。寝る前に「夢がはじまりまーす」と言う4歳児。「誰がぼくのなかにホネを入れてくれたの?」と聞く3歳。息子が書いた七夕の短冊に「おかしがたべたい」。この楽しみ、親だけが独占するのはもったいない! ツイッターでつぶやかれたこどもの名場面、全352本を収録。

●ゴウヒデキ 藤木フラン『それ、どこで覚えたの?


家は埼玉なのに、気づけば車窓に日本海/起きたら部屋に薬局のサトちゃん人形が/目覚めたら二台連なった自販機の上――抱腹絶倒&危機一髪! 酔っ払いエピソード全173本。

酔っ払い、それは奇跡を起こす生き物。乗り過ごしや、モノの紛失は序の口。酔って海へ、気づけば鼻の辺りまで海水が。上司のハゲ頭に柏手を打って拝む。交番のお巡りさんにプロポーズ。タクシーで五万円払い「釣りはいらねえよ」。居酒屋のトイレで三点倒立の練習。ホームレスと日本の未来について語り合う……全国の酔っ払いの皆さまがやらかした爆笑失敗談&武勇伝が173連発!

●石原たきび『酔って記憶をなくします


新宿駅のホームにて正座したまま爆睡/失恋して泥酔、タクシーに「轢いてください!」/公園で目覚めると、周囲にラジオ体操の集団が。全国の酒飲みから共感の声続々! 爆笑酔っ払い伝説、第二弾。

日本全国の酔っ払いたちによる奇跡はまだまだ続く! 駅のホームで正座して爆睡。バーベキューで雑草をむさぼり食う。お金をなくさぬようブラジャーを財布代わりに。三輪車で暴走して警察に連行される。居酒屋の沢蟹を生きたままお持ち帰り。コンビニで商品のチューハイを勝手に飲む。見知らぬ家に泊まりお昼までご馳走に……お色気ネタやちょっとイイ話も満載の爆笑エピソード集。

●石原たきび『ますます酔って記憶をなくします


とことん笑える正しくない日本語。

言っている本人は、大マジメ。本気、本腰、ときに本音。だから、腹の底までとことん笑える。「壁の上塗り」「まことしなやかに」「理路騒然」「ざっくらばん」。彼や彼女や先生や社長は、何を言いたかったのか。間違いだなんて、カタいことを言って責めてはいけない。ここは気楽に「まつがい」と呼ぶべし。正しい日本語の反面教師。笑って、教えられる日本語の常識、非常識が満載です。

●糸井重里 ほぼ日刊イトイ新聞『言いまつがい


トイレで「金」!! 「売り言葉に、合い言葉」?? 「聞くは一生の恥」????? 「レギュラー満タン、ハイオクで!」すぐに笑える! 「ほぼ日刊イトイ新聞」大人気連載を文庫化!!

「言い間違い」ではないのだ。あくまで「言いまつがい」。正しいかどうかなんて、この際、どうでもいいのだ。面白いかどうかがいちばん大事。「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気連載から選りすぐった、全700本。※本書は、単独でもお買い求めいただけますが、『銀の言いまつがい』と合わせて購入されると、性格が柔らかくなる、識見が高まるなど、人生に素晴らしい効果があらわれます。

●糸井重里 ほぼ日刊イトイ新聞『金の言いまつがい


通勤で「銀」!! 「空ひとつない青空」?? 「四字熟女を覚えなさい」? 「魚(うお)を得た魚ですね」??? 何度でも笑える! 「ほぼ日刊イトイ新聞」大人気連載を文庫化!!

「がんがらじめ」「リンプインシャンスー」「ヤカンにお湯かけといて」──細かいことは気にしない。「まつがい」だからこそバシッと伝わる、焦りや緊張や思惑や本音がある。正しい日本語を超えた楽しい日本語。※本書は、爆笑、赤面、共感、おもわず拍手、などの含有成分は『金の言いまつがい』と同一ですが、読む方の体質により、より面白くなってしまう場合があります。ご注意下さい。

●糸井重里 ほぼ日刊イトイ新聞『銀の言いまつがい


【番外編】



村上春樹『少年カフカ

村上春樹さんが読者の意見・疑問のメール1220通に答えた、最初で最後のマガジン!!

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中野独人『電車男

インターネットの掲示板を騒然とさせた一人の男。百万人を感動の嵐に巻き込んだ、本当にあった純愛物語。

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中卒で十年間ニート生活を続けた俺が就職したのは、超ダメダメなIT企業。――Yahooニュースにとりあげられた、笑って泣けるスレッド文学の進化型!


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2013年04月22日   文庫セレクト
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