本への愛が止まらない! あのブックエッセイの名著が新装版に
作家、群ようこさんを作ったのは、こんな本たちだった! 忘れられない本とその思い出が綴られた、群さんの原点ともいうべき名ブックエッセイ『鞄に本だけつめこんで』が新装版で登場しました。
幸田文のエッセイから想起する、父との日々。梶井基次郎を読むたびに去来する、愛猫への感謝と懺悔。不良になりたかった少女時代に出会った、坂口安吾。志賀直哉に興奮してしまった授業中。なぜか数学の先生が教えてくれた印象的な一冊――ほかにも谷崎、川端、林芙美子、三島などの名作全24冊が、群さんの人生の風景とともに紹介されます。
思わず吹き出してしまったり、しんみり考えさせられたり。群さんが本とすごした悲喜こもごもの日々に思わず共感してしまうこと請け合いです。そしてきっと、あなたにとっての忘れられない一冊も、思い出とともに呼び起こされることでしょう。
新装版で加わった、あの数学の先生との後日譚も記されている「二〇二〇年のあとがき」は、旧版のファンなら特に必読です! イラストレーターのshimizuさんによるかわいい扉絵もあわせてお楽しみください。
2020年04月15日 今月の1冊