「初詣」「重箱おせち」「土下座謝罪」......それって本当に昔からある?
明けましておめでとうございます。今年はいつもの人混みの「初詣」や、「箱根駅伝」を眺めながら皆で囲む「重箱おせち」といった「日本の伝統」のお正月の過ごし方が恋しくなることもあったのではないでしょうか。......でも、ちょっと待ってください。それって本当に昔からある伝統でしょうか? 一見それらしい「古来から連綿と続く」「昔からのしきたり」「和の心」には、じつはごく最近つくられた新しい伝統も多いのです。「土下座」が謝罪のポーズになったのも、「喪服」が黒になったのも、「白菜」が食卓に並ぶようになったのも、じつはそんなに昔のことではなかったりするのです。古式ゆかしい伝統感抜群の京野菜「万願寺とうがらし」も、じつは「カリフォルニア・ワンダー」から生み出された新野菜だったってご存じでしたか? 知れば知るほど面白い、誰かに話したくなる「伝統」の「?」や「!」を楽しむ本です。毎日1項目ずつ読むような「トイレ読書」にもオススメの1冊です。
2021年01月15日 今月の1冊