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今年は司馬遼太郎が熱い!


 7月1日公開予定の「峠 最後のサムライ」(監督・脚本 小泉堯史)、そして10月公開予定の「燃えよ剣」(監督・脚本 原田眞人)。司馬遼太郎作品原作の映画2作品が、公開待機中です。「峠」の主人公・河井継之助を演じるのは役所広司さん、そして「燃えよ剣」の主人公・土方歳三は岡田准一さんと、映画「関ケ原」で徳川家康、石田三成を演じた2人の名優が、立場・地位は違うけれど、己の信念を胸に激動の幕末を駆け抜けた「サムライ」を演じています。
 2作品の映画化を機に、司馬作品を読んでみようという方々も多いかもしれませんが、司馬遼太郎作品は、戦国もの、幕末もの、明治もの、そして紀行エッセイの傑作『街道をゆく』、日本人とは何かを問い続けた文明批評エッセイと、その世界は多岐にわたっています。大河ドラマの原作等で名前は知っているけれど、「どの作品から読めばいいの?」とお迷いの方も多いかもしれません。

 そんな戸惑いをお持ちの方におすすめなのが、新潮文庫の新刊『文豪ナビ 司馬遼太郎』。
 多彩な作品世界を理解するための5つのコースを用意して、それぞれのジャンルの中から代表的な作品をピックアップ。それぞれの作品の読みどころを判りやすく紹介する「ジャンル別! 司馬遼太郎作品ナビ」。
「人間としての値うちは、志を持っているかいないかにかかわっている」「仕事というものは、全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分はだれでもできる。その二分はひとにやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない」といった作品にちりばめられた名言を集めた「人生に効く! 司馬遼太郎の名言」。
 作家の人生にグッと迫った「評伝 司馬遼太郎」。
 新潮社秘蔵の貴重なビジュアル満載の巻頭グラビア。
 様々な角度から、司馬遼太郎とその作品を解き明かし、その新たな魅力を徹底解剖した作家ガイド本が、『文豪ナビ 司馬遼太郎』です。

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2021年02月15日   今月の1冊
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