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身近な料理に科学あり! 「おいしさの秘密」をご賞味あれ


 カレーを一晩置くと、なぜおいしくなるのか? 答えは、カレーに使われている、ある食材に隠されていました。あっと驚く、その食材の正体とは!?
 本書では、カレーや寿司、お好み焼き、そば、フルーツパフェなどさまざまなメニューに隠された秘密を、食材を手がかりに解き明かしていきます。子どもたちはなぜピーマンが嫌いなのか? どうしてタマネギは加熱すると甘くなるのか? そばが栄養豊富な理由とは? 味、食感、香り、栄養素......すべての謎を解く鍵は、「食材が生きていたときの姿」にありました。
 食材の秘密を知ることは、料理の上達にもつながります。ジャガイモを煮崩れさせない方法、タマネギを泣かずに切る技術、ダイコンおろしの辛さを調節する裏技、そして子どもたちがピーマンを喜んで食べるようになる調理法など、今日から試したくなる料理の驚き技も満載です。毎日の調理と食事がグンと楽しくなることまちがいありません。
 著者の稲垣栄洋先生(静岡大学大学院教授)は、雑草や生き物の専門家。ベストセラー『生き物の死にざま』でお名前を見た記憶のある方も多いのではないでしょうか。稲垣先生のわかりやすく、おもしろい説明を読んでいると「ねえねえ、これ知ってる?」とつい誰かに話したくなってしまいます。また、そんな文章が人気を集め、国・私立中学の入試問題(国語)では、毎年なんらかの作品が使われ、5年連続で「もっともよく出題された作者」となっています。この本からも、来年2023年入試に出題されるかも?

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2022年02月15日   今月の1冊
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