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筒井康隆「縁側の人」
佐々木 敦「半睡」(初小説240枚)

新潮 2020年4月号

(毎月7日発行)

特別定価1,060円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2020/03/06

発売日 2020/03/06
JANコード 4910049010402
価格 特別定価1,060円(税込)

縁側の人筒井康隆
こらこら、気ちがいを見る眼でわしを見るな。芸術への愛あふれる恍惚の老人、最期の独白。
半睡[二四〇枚]/佐々木 敦
物語ミステリは不眠の夜に動き出す。伝説の老作家、運命の女性二人との出会いから、「あの日」へと向かって。あなたを驚愕させる、著者初小説!
星曝し石井遊佳
七夕に、人々は家をさらしかえことする。「繋がり」の新たな地平を開く作家意識の開花。
曼陀羅華X 2004【新連載第二回】/古川日出男
トラステヴェレ松浦寿輝
プリニウス(六十七)/ヤマザキマリ+とり・みき
■■ 連載小説 ■■
全然(八)/滝口悠生
チェロ湖(十三)/いしいしんじ
ビッグ・スヌーズ(二十五)/矢作俊彦
荒れ野にて(四十九)/重松 清
第52回《新潮新人賞》応募規定
【選考委員】大澤信亮/小山田浩子/鴻巣友季子/田中慎弥/又吉直樹
【新連載】
能十番 日英現代語訳 第一回・藤戸/いとう せいこう+ジェイ・ルービン
なぜ日本で六五〇年も続いてきたのか。能を読む快楽が、現代語訳・英語訳によって蘇る。
「政治と文学」の再来福嶋亮大
石牟礼道子と渡辺京二米本浩二
不器用な魂の邂逅(4)
【リレーコラム】Passage――街の気分と思考(9)
階層をたどる道吉本ばなな
たぶん、同じ種族長島有里枝
OH MY GODエリイ(Chim↑Pom)
第七回・All the tables are covered with vomit
保田與重郎の文学(十八)/前田英樹
水戸学の世界地図(四十八)/片山杜秀
小林秀雄(六十二)/大澤信亮
地上に星座をつくる石川直樹
第八十三回・氷泥の波
見えない音、聴こえない絵(一八三)/大竹伸朗

■■ 本 ■■
◆オルハン・パムク「赤い髪の女」/金原ひとみ
◆木村友祐「幼な子の聖戦」/武田 徹
◆黒川 創「暗い林を抜けて」/田村 文
◆辻原 登「卍どもえ」/野崎 歓

■■ 新潮 ■■
◆ミルチス・マヂョル/岡崎乾二郎
◆そして解放へ向かう名前たち/夏目知幸
◆歌の精/川瀬 慈
◆坪内さんのこと/大竹 聡
◆ひとりでシャッターを切る/大村祐里子

この号の誌面

立ち読み

編集長から

佐々木敦・初小説「半睡」
筒井康隆「縁側の人」

佐々木敦氏は、文学のみならず、映画・音楽・演劇といった文化領域を自在に横断し、現代日本を代表する批評家である。その佐々木氏が「批評家をやめる」と宣言し、いま、初めての小説を発表した。半睡(二四〇枚)。一方で、不眠症を抱えたカップルがいて、他方で、不眠をめぐる作中内小説がある。両者の交錯する空間に、ミステリーがあり、ロマンスがあり、サスペンスがある。小説を読むことが明晰な夢を見るようなものだとすれば、この作品は、夢と覚醒の間にひろがる魅惑の世界を発見した。三十年におよぶ批評家としてのキャリアを突破して誕生した「デビュー小説」にご注目いただきたい◎筒井康隆縁側の人は、死期が近づいていることを悟っている老人の意識の流れを描く。とめどもなく沸き立つ文学愛、音楽愛に突き動かされた独白は圧巻。「認知症の老人の歌」は日本で一番有名な詩のパロディ。八十五歳にして、筒井康隆氏は文学の最前線を疾走し続ける。

新潮編集長 矢野 優

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮とは?

文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。

■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。

■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。

■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞

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